2024/11/26

東洋英和の日々

JICAによる国際協力の出前授業

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東洋英和ではバングラデシュ寺子屋支援活動、TEAM+(Toyo Eiwa Activities for Myanmar)、コーヒープロジェクトなど、さまざまな国際支援活動を積極的に行っています。
今回は高等部の生徒を対象に、JICA(Japan International Cooperation Agency)で人間開発部部長としてお働きになっている、卒業生の亀井温子さんをお招きして、国際支援について、またご自身のキャリアについて、出前授業をして頂きました。

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亀井さんの卒業アルバムには、新任のころの石澤部長も。
亀井さんは在学中、本が大好きで、とにかく本をたくさん読んでいたそうです。
中でも芥川龍之介が大好きで、下敷きに芥川の写真を入れていつも持ち歩いていたりと、とても個性あふれる学生生活を送っていたそうです。

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亀井さんは、バングラデシュやスリランカ、ネパールなど世界各地を飛び回り、災害や貧困に苦しむ人々のためにどのような支援活動を行ってきたか、とても分かりやすく説明してくださいました。
そのような活動の中で、土台の一つになっていたのが、東洋英和での生活だったそうです。
進路に悩む高校生に、亀井さんの言葉はしっかり届いたことと思います。
そしてここで、予想もしないサプライズゲストが登場!

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なんと、南海キャンディーズの山里亮太さんがいらっしゃいました!
まさかのゲストの登場に、一同大盛り上がりです。

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山里さんは、ご友人のご家族である在校生から「敬神奉仕」の精神や国際支援について話を聞き、自分も何かできないかとお考えになった末、JICAのフィリピンツアーに参加されたそうです。
そこで見たこと、出会った人々に衝撃を受け、その後も何度もフィリピンに足を運び、自分にできることは何かを考えつづけたそうです。

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テレビでもおなじみのテンポの良いトークと、絶妙な生徒とのやりとりに、あっという間に山里さんのお話に引き込まれていきました。

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自分はフィリピンのために何ができるのか。
悩み、考え、答えを探すために行動してきたことを、率直に、そして力強いことばで、私たちに熱く語りかけてくださいました。
そして山里さんが出した答えが「ストリートの子どもたちに、バスケを通して夢をもってもらう」こと。
バスケットコートの整備、コーチの選定、そして日本の学校への交換留学計画など、夢の実現に向けて、一歩ずつ進んでいることをお話しくださいました。

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講演のあとは、ミャンマーをはじめとしたアジアの国々への国際協力活動を行っている有志団体「TEAM+」の代表生徒3名との質問タイム。

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亀井さんは在学中、大好きな本をとにかくたくさん読んだそうです。
好きなことをとことん突き詰めた先に、未来が広がっているのだと感じました。
また山里さんは、フィリピンの他に行きたい国はありますかという質問に、今はフィリピンのために何ができるかで頭がいっぱいです、とお答えになりました。
壇上の生徒たちが、ミャンマーについての自分たちの活動を伝えると、とても感心していらっしゃいました。
山里さんのフィリピンに対する真剣な想いが伝わり、生徒たちもTEAM+の活動に対して気持ちを新たにしたことでしょう。

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続いて他の生徒からの質問タイム。
限られた時間の中でも、亀井さんと山里さんは、生徒の率直な質問に真剣にお答えくださり、意義ある質疑応答の時間となりました。

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最後の質問では、山里さんがフィリピンで「やや笑い」だったとお話くださったネタ「メガネとばし」をリクエスト。
そんな生徒の無茶振りにも、全力でこたえてくださり、大講堂は「大笑い」に包まれました!

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講演の最後に、お二人に記念の品を贈りました。

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講演を終えて、全員と記念撮影。
お二人の講演とお話で共通していたのは、「迷うことができるのも恵まれている。世界には迷う選択肢がない子どもがたくさんいる。」というメッセージでした。
ノブレス・オブリージュ(フランス語で「社会的に高い地位にあるものは相応の義務を負う」という意味)という言葉のように、与えられた環境に感謝して、誰かのために行動できる人になっていくことの大切さを教えて頂きました。

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大講堂での講演後、お二人は別室で「コーヒープロジェクト」のメンバーとの交流の時間も持って下さいました。
生徒の活動についての説明に、真剣な表情で聞き入る山里さん。

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説明の後、実際に「Eiwa Café」を飲んでいただきました。

持続可能な支援のため、普段あまりドリップバックコーヒーをのまない女子高生にも飲みやすいようにと、生徒たちが試行錯誤を繰り返して制作した二種類のコーヒー。
生徒の説明をききながら味わっていただき、「おいしい!」と仰ってくださいました。

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最後に「コーヒープロジェクト」のメンバーと記念撮影。
亀井さん、山里さん、お忙しい中、東洋英和の生徒のために貴重なお時間を割いてお話しくださり、本当にありがとうございました。

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