カリキュラム

国際理解/
国際支援教育

Curriculum

国際的な支援に尽力する、
生徒主導の教育活動

東洋英和女学院は、日本が近代国家となる前の1884年にカナダのキリスト教の一派、メソジスト教会から派遣された宣教師と教会の支援によって建てられました。
その精神を受け継いで今度は「私たちが誰かのために始めよう」という声が上がり、自発的な国際支援が始まりました。

国際理解/国際支援の取り組み

東洋英和女学院は、1884年にカナダのキリスト教の一派、メソジスト教会から派遣された宣教師と教会の支援によって建てられました。その精神を絶えることなく受け継いできた現在、今度は支援する側に立ちたいという気持ちから生徒の間に「私が誰かのために始めよう」という声が上がり、生徒会による自発的なバングラデシュ支援が始まりました。
また文部科学省認定スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校に認定されたことをきっかけに、東洋英和ミャンマー活動「TEAM」、ASPEN式読書会「TERA」、「Skype会議」といったプログラムを柱としたグローバル教育が始まりました。

バングラデシュ寺子屋活動支援

東洋英和女学院創立125周年生徒会記念事業
ACEF 寺子屋活動支援について

この活動は、2009年度の生徒会役員内で「東洋英和女学院が創立125周年を迎えるにあたり、何か記念になることをしよう」という提案があったことから始まりました。当初はキャラクター商品とコラボした記念品を作る案が有力でした。しかし当時、高等部部長だった佐藤順子先生の「記念品のような自分達のためだけのものではなく、学院創立の経緯を覚えて、現在の私たちが対外的に出来ることが何かないでしょうか」という一言で、生徒たちが方針を再検討することにしたのです。その頃は創立125周年ということで創立当時のことについてお話を聞く機会が多くありました。そこで、生徒会役員の生徒たちはそれも踏まえて議論を重ね、以下のような基本方針に基づく活動を行うことに決めました。

創立125周年生徒会記念事業 
基本方針

本学院は125年前、女子教育について
意識が低かった当時の日本に、

はるか遠いカナダから渡って来た宣教師たちによって
創立されたことを覚えた活動

対外的な支援活動

継続が可能な無理のない活動

生徒たちはさらに情報収集を重ね、最後にたどりついたものがアジアキリスト教教育基金(以下ACEF)による寺子屋活動でした。これは、貧困のために、学校に行くことが難しいバングラディッシュの子供たちを、寺子屋を建てて支援する活動です。学びたくてもそのための環境を持たない人のための活動は、かつてカナダ人宣教師たちの尊い志によって建てられた本学院の創立を記念した事業にふさわしいと考えたのです。偶然にも、国語科教員である野村正宣がACEFの評議員であり、活動内容を詳細に知ることが出来たため、その安心感にも後押しされて計画は具体化されていきました。

最終的に、2009年度生徒会は「東洋英和女学院創立125周年生徒会記念事業 ACEF寺子屋活動支援」を決定しました。実際の事業は2010年度から始められ、まず生徒2名、教員1名がACEFスタディツアーに参加し、全校生徒に対しバングラデシュの現状が報告されました。そして寺子屋建て替え資金(1棟分)の寄付をしました。また継続した支援のために、創立記念日100円募金も始めました。2011年度には文化祭でのバングラデシュ工芸品の販売やバングラディッシュの現地ディレクターとして活動しているアルバート氏を招いた講演会も行われました。
この事業は代々の生徒会で引き継がれ少しずつ成長しながら、現在も継続中です。スタディツアーへの生徒の派遣も続けられ、参加者による報告会により、その体験は全校生徒が共有しています。学校の外の世界にも広く目を向け、自分たちに何が出来るかを考え、国際協力に理解を深めるための素晴しい機会となっています。

TEAM(Toyo Eiwa Activities
for Myanmar)

東洋英和ミャンマー活動

東洋英和女学院中学部・高等部生が、国際社会や国際貢献に対する理解を深め、より実践的な関わりができるようにするため、政治的、経済的に大きな変革期にあるミャンマーについてケーススタディとして研究し、同国や途上国に共通する問題への国際支援および国際協力のあり方について自分たちで考えていく有志団体です。教師はfacilitatorとして生徒の主体な活動を促進するための支援を行います。「自分たちで調べ、考え、発表し、行動を起こす。」それが、TEAMでの学びの基本姿勢となります。2023年度からはミャンマーにこだわらず、世界のために、「私たちにできることから始めていく」という思いを込めて、「TEAM+(プラス)」としてパワーアップし、新体制で活動しています。

ディベート研究会

ディベート研究会では、さまざまなテーマを扱いながらディベートの練習を行っています。この研究会は、大会で勝つことよりも「発見すること」に重点を置いています。自分たちの意見を述べることを学ぶだけではなく、なぜそのような意見にたどり着いたのかを表現することをも学びながら、ディスカッションやディベートを楽しんでいます。議論するテーマは、地政学、経済学、フェミニズム、刑事司法、環境など、さまざまです。

【出場大会】
国際大会

  • Harvard Model Congress Asia (Presidential Cabinet Award)
  • World Scholar's Cup Tournament of Champions
  • Shibuya Olympiad of Liberal Arts SOLA Cup (Quarter finalists, Best Speaker 1位)

国内大会

  • Route H Mixidea Cup (3位)
  • 日本高校生パーラメンタリーディベート連盟杯 (9位)
  • 全日本高校模擬国連大会
  • パーラメンタリーディベート人財育成協会中学全国大会 (6位)

Student's Voice

言葉(ロゴス)で世界の地平を切り拓く

ディベート研究会では提示されたテーマを分析し、賛成・反対に分かれて英語で討論します。白熱した討論を通じ、多面的に分析する力と論理性が養われます。大議論の末に、世界を理解する一歩を踏み出せたなら、思わず叫びたくなるはずです。「エウレカ(見つけた)!」と。