部長メッセージMessage
「敬神奉仕」の意味を知り、
それを実践できる人物を
世に送り出す。
神様に愛されている自分は、
他と比べるのではない
かけがえのない存在
教育とは何のためにあるのでしょうか。
国に必要な人材を育てるため、子どもの将来に備えるため、などさまざまな考えがあり正解のない問いかもしれません。学校としては学力をつけることや進学に備えることも果たすべき役目です。価値観が多様化していくこれからの社会に生きる生徒たちにとって、「何を知っているか」や「何ができるか」などの"有用性の価値"で測られる場面も出てくるでしょう。それゆえに他と比べた自分にもがき苦しむこともあるでしょう。
しかし、東洋英和ではそれ以上に大切に思っていることがあります。それは「ど のような人間になるか」です。神様に愛されている自分はかけがえのない存在であり、他と比べるのではない自分自身の存在自体に意味があること。同時に同じように神様に愛されている他者を尊重すること。そのような"固有性の価値"に気が付くことが最も大切なことだと確信しています。
創立以来、すべての教育活動の
根底にあるキリスト教精神
東洋英和は、カナダの婦人宣教師マーサ・J・カートメルによって日本の女性のために建てられた学校です。
創立以来キリスト教による人間教育を大切にし、すべての教育活動の根底にはキリスト教精神が地下水のように流れています。
入学したての中学1年生はディアコニア活動を通じて社会に目を向け、他者を知り人に仕えることを学びます。生徒会では障害を持つ方々の社会支援NPO法人を支えるクッキー販売に長く携わっています。コロナ禍が始まった時期にダイヤモンドプリンセス号の乗客のためにハンドベルの演奏とメッセージを送ったのも生徒の発案でした。このように「誰かのために自分を活かす」という他者尊重の空気が学校全体に流れています。
世界に通用する確かな英語力と
感性や教養を磨くメソッド
創立以来カナダ宣教師が築いた英語教育は、そのメソッドを常にアップデートし、生徒主体のアウトプット教育を心掛けています。実践的なコミュニケーション能力を培い、確かな英語力を身につけることには学校として自信があります。それに加えてさまざまな留学制度や語学研修さらにはアジアの途上国にも目を向けた国際教育も充実しています。それらで養われた世界に通用する英語力と他者を尊重するマインドを持った数多くの卒業生が、世界を舞台に活躍しています。
また感性や教養を磨くことも大切にしています。図書室には数多くの蔵書があり、毎年「先生おすすめ図書リスト」は更新され続けていて、生徒の読書習慣を後押しします。校内には数多くのピアノやオルガンが置かれていて、自由にいつでも弾くことができます。休み時間や放課後には音楽が校内に流れ、同時に元気で活発な笑い声が溢れているのがこの学校の日常です。
神様から注がれる愛を知り自己を肯定し、同時に同じように愛されている他者を尊重する。英和生のもつ明るさと優しさの礎はここにあります。真の教養を身に着け、「敬神奉仕」の意味を知り、それを実践できる人物を世に送り出す。
これが東洋英和の使命です。
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部長 石澤 友康
Principal
Tomoyasu Ishizawa1963年、山形県生まれ。東京理科大学を卒業後、1986年に東洋英和女学院に理科教諭として着任。学年主任、生徒会担当主任、教務主任などを歴任し、2004年中学部教頭、2007年高等部教頭。2014年から中学部長。2024年から中学部長と高等部長を兼任。
東洋英和の特色
Features