2024/07/06

中1ディアコニア「生活のバリア体験」

1では年間を通してディアコニア活動を行っています。
ディアコニアとはギリシア語で「隣人に仕える」という意味です。
キリスト教の精神に基づき、自分とは異なる立場や背景を持つ方々と共に生きるための体験をするプログラムです。
▶第1回ディアコニアの様子はこちら
4回ディアコニア活動は「体験してみよう!生活のバリア」というテーマで、アイマスク体験と“もみじ体験”を行いました。

最初に聖書をみんなで朗読して活動を始めます。
聖書は「ヨハネの手紙1」4章7~12節。
神様が私たちを愛してくださったように、互いに愛し合うことを説いた箇所です。
その後、担任の先生から今日の活動の説明を受けます。

アイマスク体験。
目隠しをした状態で、さまざまな障害物がある廊下を目的地まで歩きます。
慣れ親しんだ廊下も、目が見えないと一歩も前に進めません。
案内をする生徒は、的確に指示を出すだけでなく、「安心してもらえる声かけ」が大切だと気づきます。

ウォータークーラーから水を飲むのも大仕事!
上手に水を飲めるようにするには、どんな言葉をかけたらいいのかな?

軍手をつけて聖書を開く体験。
指の感覚がなくなると、聖書を開くのにも、いつもよりもずっと時間がかかります。

ヘッドホンをつけて会話をする体験。
「え?なんていったの?」

足にサポーターをつけて、椅子に座ったり立ったり、落とし物を拾ったりする体験。
「膝が曲がらないとうまく拾えない…」
隣からは、
「いたい、いたい!」
サポーターを強く巻きすぎたようです。

軍手をはめて折り紙で鶴を折る体験。
「きれいに折れないんだけど!」
「私、そもそも鶴の折り方知らないんだけど!」
せっかくなので今回、覚えましょう。

ゴーグルをつけてチョークの3色を判別する体験。
「えーと、りんご?」
うっすらと見える字や絵とにらめっこ。
むこうのほうでは、
「…漢字が難しくて全然読めない」
それは体験の趣旨をまちがえていますよ。

一つの体験を終える毎に、気づきや感想を記入します。
ふり返りを書く表情は真剣です。
こうした体験を通して、自分とは異なるものの見え方、聞こえ方をする人の気持ちに少しでも寄り添える人になっていってください。