聖歌隊は、4・5・6年生の有志で構成されています。
練習は和やかな雰囲気の中で行われていますが、みんなで気持ちを一つにし、美しいハーモニーとなるよう、工夫を重ねています。
イースターやペンテコステ、クリスマスなどの特別礼拝で神さまに賛美をささげているほかにも、年間の決められた全校礼拝でも奉仕を行っています。
子どもたちの声
私は、聖歌隊を4年生から続けてきました。アルトのパートだったので、4年生の時は全部が初めてでした。でも、5年生の時は初めて入った4年生の、6年では4・5年生のお手伝いができました。新しい曲を覚えるのは大変でしたが、3年間の集大成として奉仕できて良かったです。(6年生)
エンジェル・リンガーズは小学部5.6年生の有志によるグループです。
特別礼拝での奉仕や、学校説明会・むかえようクリスマスなどの学校行事、1月の校内音楽会マグノリア・コンサートなどで演奏します。
また、毎年11月には小中高生・母の会・生涯教育センター・卒業生など、東洋英和に連なるハンドベルのグループが一同に会する「ハンドベル・フェスティバル」にも参加しています。
ハンドベルは、1音でも1人でも抜けると音楽が成立しません。
そのことから、お互いを大事にしあい、一緒に音楽を作っていく厳しさと喜びを感じていくことができたらと思って活動しています。
子どもたちの声
本番では、いつも失敗しているところでとても不安になりました。けれど、みんなできれいにそろってよい曲になったので、とても安心しました。礼拝で私達の演奏したハンドベルの音が、神さまにしっかり届いているとよいです。(6年生)
ハンドベルとは
教会の鐘楼に下げられた大きなベルは、西暦400年頃イタリアのカンパニアという土地で生まれたと言われています。
この地名にちなんで、大きなベルのことを、今でも「カンパネラ」と呼んでいます。
6世紀中ごろになると、鋳物(溶かした金属を型に流し込んでつくった金属製品)の 技術が進歩したため、教会の中に鋳物工場がつくられました。
教会のベルは、信仰者の注意を引き、人々への呼びかけの音色であると同時に、教会のシンボルでもありました。
17世紀中ごろ、手元で鳴らすことができる小さなベルが誕生しました。
そのベルの音色がきれいなことと手軽に使えることで人気を呼び、音階をそろえて、メロディを演奏するようになりました。
18世紀中ごろには、教会の音楽だけでなく、さまざまなジャンルの音楽を演奏するようになり、今では世界中でたくさんの団体がハンドベルの音色を楽しんでいます。
学院創立のわずか2年後(1886年)3人のカナダ人宣教師が、音楽をもって神を賛美し、感謝をささげるために、ピアノとオルガンのレッスンを始めました。
以来学院の教育の一環として、ピアノ科では高い技術を身につけた数多くの英和生を育ててきました。
卒業生で翻訳家の村岡花子氏は、楽しかった寄宿舎での日々を思い出すとき、ピアノ科生が練習する「トロイメライ」の調べが同時によみがえってくる、と語っておられました。
当初から行われていたグレード(進級試験)の制度は現在も続けられ、進級すると学院長からの免状が授与されます。
現在小学部でピアノ科に在籍している児童は、毎年ほぼ全体の3割以上です。
週1回、中高部のピアノ科室でレッスンを受けています。
年度末には発表会もあります。
ピアノ科の先生より
音楽が大好きで、知っている曲を早く練習したいと意欲的なお子さんが多く、放課後、目を輝かせてピアノ科にやってきます。
ピアノを始めたばかりの1年生が、学校で習いたての讃美歌に、自分なりの伴奏をつけて弾いてきたのには驚かされました。
学院としてのオルガン科の始まりは、ピアノ科と同じく創立当初にさかのぼりますが、小学部オルガン科は、講堂にパイプオルガンが奉献された2年後(2008年)に開設されました。
オルガンの演奏を楽しむことにとどまらず、将来学校や、教会の礼拝で奏楽奉仕がしたいと願う子どもたちが希望してきています。
毎年10~12名の5,6年生が受講しています。
年度末には発表会と、学年礼拝での奏楽奉仕があります。
オルガン科生の声
私はパイプオルガンの音が大好きです。気持ちが落ち着くからです。讃美歌の伴奏も大好きで、クラスではいつもオルガン当番をがんばっています。それから大きくなったら教会でオルガンをひいて奉仕がしたいと思っています。パイプオルガンを通して神様のお手伝いができることはすばらしいことだと思います。神様に喜んでいただきたいです。(5年生)
私はオルガンの鍵ばんは固いものだと思っていましたが、昨年オルガン科に入ってみると、とても軽いのに音は重みがあって、オルガンという楽器が大好きになりました。またひいている私に聞こえる音より、客席で聞く音のほうがきれいにひびいていることを知って、大きな教会だったら教会じゅうに音がひびいて、讃美歌の歌声をきれいにさせるのだろうな、と思いました。(6年生)