かえでの保育だより

知らせあおう ―ともにいてくださるイエスさまのお誕生ー

クリスマスは、美しいイルミネーションが街のあちらこちらに輝き、楽し気な音楽が流れ、世の中がうきうきとしているように感じられます。自身に何もなければ、その気分のままに、年末年始の予定をこなしながらあわただしく過ごしてしまいます。それはある意味で幸せな時であると思います。
ただすべてが順調に行っている時ばかりではありません。逃れようのない重荷に、当惑するしかない時もあります。私は苦しみがやってきたときに、華やぐ街や周囲の様子がかえって辛く思え、その中に入れないことから、周囲に溶け込めず、疎外感を持つこともありましたが、皆さんはいかがでしょうか。
でもクリスマス物語を聖書から読み込むと、イエスさまの誕生を取り巻く様々な事柄は、華やいだうきうきするような出来事とは言えないことに気づきました。神の御子は、人並みに暖かい部屋のベッドで生まれたのではなく、寝かされた場所は、家畜小屋の飼い葉桶の中でした。お祝いに来たのは、羊飼いと遠い国の博士で、その国の為政者ではありませんでした。それどころか、当時の権力者であるヘロデ王に命を狙われ、母マリアとヨセフは、一時、エジプトに避難せざるを得なかったのです。自分に代わって民を率いる者が出てくることを恐れて、ヘロデはイエスさまを亡き者にしようとしました。その地方の2歳以下の男の子を全員殺してしまうという、常識では考えられないような暴挙に出たのです。嘆き悲しみの声がベツレヘムとその周辺一帯に響きます。そのような耐えがたい暗さを持っているのが、人間という存在であるのかもしれません。
その深い暗闇の中にさす一筋の、しかし隠れようのない美しい輝きを放つ光が、イエスさまであり、そのお誕生の出来事であると聖書に示されています。どんなときにも神さまは、そしてイエスさまは私たちと共にいて、導いてくださるのです。今年のかえで幼稚園でのクリスマスの主題は「知らせあおう―ともにいてくださるイエスさまのお誕生―」です。この喜びを子どもたちと味わい、一人ひとりの生きる力にしていって欲しいと願います。
♪うれしい おしらせ きこえてきたよ/かみのこ イェスさま おうまれになった/うれしいときも/かなしいときも/ともにおられるこころのひかり と賛美しながら、今年も子どもも大人も かえで幼稚園では、本当のクリスマスの意味を知り、祝い、心からの喜びに包まれる日々を過ごしていきます。山下久美

「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は「神は我々と共におられる」という意味である。 マタイによる福音書1章23節
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」ヨハネによる福音書3章16節
「恐れるな わたしは あなたと共にいる」 イザヤ書43章5節

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