ご挨拶

ご挨拶

  • 園長
    大漉  知子

  • 幼い日に、その存在を大切にされ安心をためること、そしてゆっくりでも自分のやり方で動き出し周りのものや人に関わっていくこと、友だちと出会いふれあって過ごすこと、そしてまた安心な場にもどり安らぐこと・・・このようなくりかえしの中、子どもは嬉しい日々を重ね希望をもちます。心の中に生涯を支える確かな根っこが育まれていきます。

  • かえで幼稚園では、子どもの時を保育者と保護者とでつながりあって共に支えます。保育者はキリスト教に立ち聖書のみことばを道しるべにします。そして神さまが与えられた子どもの今日の日が守られるよう、また明日への一歩を踏み出せるよう、一人ひとりを愛しみ、よく観て関わります。保護者は子どもの安心と健康と生活をご家庭で支え、毎朝子どもの手をとって園に向かい、園の入口で子どもを私たち保育者に委ねられます。

合理化や成果が求められる社会の中、子どもをめぐる環境も考え方も変わりつつあります。しかし、大切なことは変わりません。私たちは、子どもが遠まわりをしても、自分らしさと人との関わりを大事にして喜んで歩むプロセスに意味を見出しています。子どもは、育ちを待ってくれる大人のまなざしの中で、自立していき自律を覚えていきます。
幼児にとって、遊びは生きることそのものです。好きなことや興味のあることから探究と創造を深め関心を広げていきます。素朴で丁寧な日常の中、遊びながら生活しながら、良いことば・良い文化・自然とのふれあい・・・など、本物との出会いを積んでゆく豊かな保育を保育者がチームとなって創り出しています。子どもの一日は新しい喜びと発見に満ちています。

様々な人生の選択肢がある中、女性が仕事をもつこともすばらしいことです。一方、かえで幼稚園に子どもを通わせようと思ってくださる方は(お仕事をお持ちであっても)「子どもの小さいうちは、家庭を基盤にして子育てをしよう。子どもとの時間をゆっくりともつ数年間を過ごそう」と思われている方たちです。私はこの選択に価値を思い応援したいと思います。子育ては手間ひまのかかることですが、「ひとりの人間を育む」という最高のわざであり大きな社会貢献です。

かえで幼稚園は、東洋英和女学院のひとつの枝として、また大学の付属園として、50年目の歩みを守られています。横浜市青葉区美しが丘の地に根ざし、地域の方々とつながり合っての子育ての場となっています。

ここには、あたたかな陽だまりがあります。そこに、子どもたちの笑い声・遊びに夢中になって取り組む姿・友だちとの交わり・子どもと大人との関わり合い・保護者同士のつながり・そして祈りがあります。それらのすべてが、主イエスキリストとの交わりによって支えられています。

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