―これまでも、これからも、大切なこと―
例年、年度末に保護者の皆さまに、かえで幼稚園の保育や子育て支援をふりかえり、大切なことを確認し、今後へと生かすためにアンケートに答えていただいています。2022年度末には、お父さまへのアンケートを手書きでお願いし、さしつかえない限りご記名いただきました。お母さまへのアンケートはWebで無記名での回答をしていただきました。どちらも9割近くの方がたからのご回答をいただき、ご協力に感謝しております。
お父さまの書かれた子育てや園の保育に対する思い、また平和に関する思いには、子どもの育ちに向けられた父親としての願いを感じさせられました。お母さまからの自由記述の中には園への具体的な期待もあり、私自身新たな気づきを与えられました。説明や配慮の不足への反省を、これからの参考にさせていただきます。
それとともに私ども教職員が深く感じさせられていることは、かえで幼稚園の保育(存在)への肯定的なおことばからの励ましです。たくさんの方から「新しいものをとりいれながらも、唯一無二のかえで幼稚園らしさを守り続けてください」というような思いが寄せられました。「嬉しい」と感じたことはもちろんですが、保育のしん(芯・真・心・信・新)を見定めていきたいとあらためて思わされました。時代に添った改善をしながら、神さまに建てられた園として、子どもたちと保護者の方々との丁寧な歩みを重ねていきたいという希望と使命を心にとめています。
さて、お母さま方へのアンケートの一つ目の設問は、「かえで幼稚園にある大切なものは何だと思われますか」でした。(13個の選択肢の中からの選択で複数回答可としました)その結果多くの方が選ばれた上位のものは、〔キリスト教に基づく園の理念〕・〔園の持つ文化・雰囲気〕・〔遊びを重んじる保育〕・〔子どもと保育者の信頼関係〕・〔保護者と保育者の信頼関係〕・〔園庭の自然や遊具〕でした。これらは、創設当初から大切にしてきたものです。
50周年を迎えたこの年、私は4月にかえでの輪の中に加わられた親子を含め、皆が幼稚園での日々に上記の大切なものを受けとめられ、安心と幸せを感じて過ごせますようにと祈っています。
「神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように」 (新約聖書 エフェソの信徒への手紙1章2節より)
大漉 知子