かえでの保育だより

つながって ~今、わたしを生きる~

朝、幼稚園の窓をあけると、様々な鳥のさえずりが聞こえます。鳥も花も、春の日を喜んでいるように感じさせられる4月です。進級された方がた、新入園の方がた、あらためてどうぞよろしくお願いいたします。

上記の表題「つながって ~今、わたしを生きる~ 」は、キリスト教保育連盟の2022年度の年主題です。このことばの意味を思いめぐらしながら、かえで幼稚園の昨日・今日・明日を、紡いでいきたいと思うものです。

つながって・・・私たちは、たくさんの「つながって」の中に守られ過ごしています。

 お父さま・お母さまが子どもの手をつないで歩くのは、子どもの安心と安全のためであり、また周りのできごとを一緒に感じるためでもありますね。保育者が保育室の入り口で子どもだけでなく保護者とも「おはようございます」とまなざしとことばを交わすのは、つながってお子さんを育む関係だからです。教職員が祈り合い、語り合い、手を動かし合って子どもの環境を考え日々を創り出すのは、皆でつながって子どもたちを愛し、受け入れ、保育していきたいからです。家族・友人・地域の方がた・・・・つながりはまだまだ考えられます。

子どもも大人も、幼稚園の中にもゆっくりと(無理なく)つながりをもち、そこで「わたしを生きる」ことが守られますようにと願っています。「人間は人間関係の中に自分の存在の意味や価値を見出すもの」という一節が浮かびます。(アメリカの精神科医ハリー・スタック・サリヴァンのことば)

私たちには、さらに確かな関係があります。そのままの私(たち)に価値を思い愛してくださる神さま・イエスさまが、けっして離れずにつながっていてくださるということです。そのことに感謝し、かえで幼稚園に居る一人ひとりが、神さまのみこころに包まれ安心し喜んで歩めますようにと祈ります。(それと同時に、世界中の子どもと大人に平和な日常が与えられますようにと祈ります)

「人がわたしにつながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ」 

        新約聖書 マタイによる福音書15章5節より

園長 大漉 知子

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