かえでの保育だより

共に喜んで〜すべての歩みの中〜

「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。」  聖書コリントの信徒への手紙 Ⅰ 1226

 春から初夏の様々な花に彩られ、イースター(主イエスさまの復活)の喜びと共に2021年度が始まりました。進級された方も、新入園の方も、あらためてどうぞよろしくお願いいたします。

『共に喜んで ~すべての歩みの中~ 』は、私たちがつながっているキリスト教保育連盟の今年度の主題です。そして上記の聖書のみことばが主題聖句として与えられました。このことをとても意味深く受け止めている私です。神さまによって招かれた子ども・保護者・教職員が共に過ごしている場がかえで幼稚園です。誰もがかけがえのない、欠けてはいけないイエスキリストの体の部分であることを、ご一緒に心にとめていきたいと思います。すべての出来事の中、子どもも大人もすべての一人ひとりの笑いと涙の歩みの中、必ず神さまのお守りがあり、イエスさまが伴ってくださることに深く安心し、そのことを共に喜んでいたいと願います。

上記の聖句の少し前の22節に、「体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです」とあります。これはどのようなメッセージでしょうか?『キリスト教保育誌4月号』の中で、霊南坂教会の後宮牧師がこのように書かれています。「保育をしていると、さまざまな弱さと出会います。困ったことや苦しいことと出会います。これさえなければと思うことさえ生じてきます。ところが、そのことこそがわたしたちに必要なものとして神が備えてくださっていたものだと(聖書は)いうのです。」・・・このことは家庭の中、人生の中にもたとえられることでしょう。私は、これまでの年月をふりかえり「まことにそうです」と受け止めています。喜びの時に祝福をくださり、苦しい時に支えてくださる神さまがいらっしゃり、分かち合い祈り合える存在(なかま・家族・まわりの方々)が与えられている中、すべてのことが益とされ、希望の道が開かれていきます。私たち教職員も、そのなかまに加えていただきたいと願っています。

ここで出会えた私たちです。互いの存在と思いを尊びながら、つながっていきましょう。

まずは、笑顔で「おはよう」を交わす朝を喜びあいましょう。

         大漉 知子

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