研究科案内

河野 毅 教授(Ph.D.政治学)

  • 専任教員氏名:河野 毅
  • 専門分野:比較政治、国連の役割、地球規模課題・国境を越える課題、社会運動

    〇所属学会:American Political Science Association, American Sociological Association, 比較政治学会、国際安全保障学会、アジア政経学会、Association for Asian Studies

研究テーマ

グローバルに取り組まなければならない多くの課題(麻薬、武器密輸出入、人身売買などの組織犯罪、テロ、気候変動、公害など)に対する対策の研究を通じ、対策に取り組む人間一人一人の可能性を追求しています。

指導可能なテーマ

グローバルガバナンス、社会運動の視点から見た上記の課題

論文作成指導方法

まずは「何故こんなことが起こるんだろう?」というパズルを見つけましょう。そのパズルを見つけるためには、興味あるトピックについて論文や本を読んで、関心事項の事実を積み上げて、ああでもない、こうでもない、とパズルを解くような気持ちで物事を考えましょう。そうすると論文になりそうなリサーチクエスチョンが出て来ます。このパズルの発見を支援しつつ授業を進めます。

担当科目

社会科学基礎特論 サイエンス、とは何でしょうか?どのような社会事象をサイエンスの対象として選んだらいいのでしょうか?このクラスでは社会科学のリサーチ・デザインを学びます。定量的(quantitative), 定性的(qualitative)の手法の議論を通じて,サイエンスとは何かを考えます。このコースは大学院生が修士論文を仕上げるにあたり必要な「羅針盤」となるべき社会科学的手法を身につけられるようにデザインされています。
国際機構特論 このクラスは、修士課程に必要な理論を習得できるようにデザインされている。具体的には、国際連合(国連)を構成する「国」の意味を理解し、国連を理解するために必要な知識を深く学び、グローバルな視点で想像力を働かせながら国連(そして世界)の現在と将来を考える。修士レベルのゼミであるので、活発な発言を要求されるため、課題を十分咀嚼して授業に臨み、教員、学生の隔てなく、議論を通じ共に学ぶこと。 
平和構築特論 平和構築が国際社会に注目されるようになったのは、1992年当時の国連事務総長ブトロス=ブトロス・ガリが安全保障理事会、総会に提出した『平和への課題』で「紛争後の平和構築」として言及されたことによる。東西冷戦後の世界は冷戦時代の軍備拡張政策から福祉政策への移行が期待された。それは「平和の配当」と呼ばれたが、実際は冷戦時代の矛盾が、民族、宗教などのエスニシティに関わるエスニック紛争を激化し、隣国に及ぶ地域紛争として続発することになる。本講義は、上記のような国際社会の前提を振り返り、紛争後社会における平和構築のあり方を検討する。まず、総論として冷戦後の国際関係と平和構築の問題を議論し、平和構築の理論的背景を理解する。次に各論として、国際社会が取り組む平和構築の具体的な諸問題を検討していくことにする。大学院のクラスであるので、教員、学生の隔てなく、グループディスカッションを通じ双方向に学ぶ。 
国際協力ワークショップ グローバルな課題にとりくむ人々の努力を例に各課題の解決にむけた政策、方策等を議論して行きます。2015年に決定した持続可能な開発目標を取り上げて、その中の課題を選びます。できる限り講師をお呼びして活発な議論になるように努めますので、大学院生は創造的な議論を作っていく主体である自覚をもって授業に臨んでいただきます。


●教員業績はこちらをご覧ください

履歴・職歴等

1988 法学士 同志社大学法学部
1993 MAIA(国際関係)オハイオ大学東南アジア研究センター
1998 MA(政治学) オハイオ州立大学政治学部
2003 PhD(政治学) オハイオ州立大学政治学部
2009/07~2011/08 在東ティモール日本国大使館政務班長 一等書記官
2011/09~2015/08 国連開発計画対外関係・アドボカシー局 特別顧問
2015/07~2015/08 在東ティモール国連開発計画事務所長代行兼常駐代表臨時代理
2015/09~2015/10 外務省総合外交政策局国連企画調整課 課長補佐
2015/10~2016/03 外務省総合外交政策局国際安全・治安対策協力室 課長補佐
2016/04~ 東洋英和女学院大学 国際社会学部 教授 (現在に至る)

著書・論文

With Chris Arries, “Interdependent Industrialization: Japan, Indonesia and the Asahan Project,”
Tijdschrift voor economisce en sociale geografie. 34 No.3 (1993), pp. 207-219.
“The Political Background of Islamic Education Institutions and the Reach of the State in Southeast Asia,” Studia Islamika. vol.16, No.2 (2009), pp. 1-22.
The Emergence of the Legal Aid Institution in Authoritarian Indonesia. VDM Verlag Dr. Müller, 2010.
“The Japanese Civilian Participation in Maritime Security in Asia,” in Sam Batem-an and Joshua Ho eds., Southeast Asia and Rise of Chinese and Indian Naval Power. Routledge, 2010, pp. 172-183.
Book review, “Non-Traditional Security in Asia,” Pacific Affairs, Vol.87, No.2, (2014), pp 297-299.

受験生へのメッセージ

大学院は,考え方を学ぶところです。知識の多さを競うところでは有りません。沢山の考え方を学び,それぞれの強さ,弱さを議論します。例えば,考え方の強弱は,サイエンスに基づいて信頼できる知識を積み重ねて結論に至っているかとどうかを精査することで(少しですが)分かってきます。そして,信頼できる知識を積み重ねるというのは時間と労力のかかるものですが,平和で繁栄する世界を作るためには必要なものです。大学院では,サイエンスの大切さを考えながら自らを鍛えるという貴重な経験をします。世界が抱える課題を考え,共にサイエンスをやりたい,という学生を歓迎します!

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