平田 幸宏 准教授

- 専任教員氏名:平田 幸宏
- 分野:幼児教育・発達臨床学領域
- 専門分野:障害児保育(特別支援保育)、特別支援教育、教育相談、発達相談
〇主な所属学会:日本特殊教育学会(知的障害・発達障害)・日本保育学会(障害児保育・統合保育)
研究テーマ
特別な支援を必要とする幼児・児童・生徒への具体的支援のあり方、家族支援のあり方
指導可能なテーマ
特別な支援を必要とする幼児・児童・生徒と家族に関する研究
論文作成指導方法
①研究計画書にしたがって、研究テーマ設定の吟味・検討
②研究テーマにしたがって、フィールドを訪れてのテーマ・方法などの検証
③研究テーマ・研究方法の見直しと研究課題の再構築
④研究の実施と考察
⑤研究指導については、月2回程度のカンファレンスを実施予定
担当科目
障害児保育特論 |
本講義では、インクルーシブ保育のベースとして、定型発達児と障がい児の発達上の差異を明らかにするのではなく、一人ひとりの個別理解という障がい理解の観点から対象の理解を促したい。あわせて,通常の保育と特別支援保育(障害児保育)のベースの違いを理解し,特にインクルーシブ保育場面における実践事例を通して特別支援保育の本質に迫ろうとするものである。
|
幼教・発達学基礎演習Ⅰ(修士論文指導) | 人間科学領域で幼児教育の修士学位取得のためには、「何を明らかにするのか」(問題設定)、「どのように明らかにするのか」(方法・着想)を定めるところから始めなければならない。基礎演習においてはこの部分を集中的に指導する。前期基礎演習に続いて指導を行い、文献渉猟・収集についても適宜指示する。 |
幼教・発達学基礎演習Ⅱ(修士論文指導) | 人間科学系幼児教育の修士学位取得のためには、「何を明らかにするのか」(問題設定)、「どのように明らかにするのか」(方法・着想)を定めたうえで、参照文献を渉猟・収集し、議論を破綻なく展開し、結論を導出して「何が明らかになり、何が未だ明らかになっていないのか」を主張する学位請求論文を提出し受審し認定されなければならない。基礎演習Ⅱにおいては議論の展開から結論の導出までを指導する。 |
履歴・職歴等
○履歴・職歴
・筑波大学第2学群人間学類卒業(昭和56年 3月)
・筑波大学教育研究科修士課程障害児教育専攻入学(昭和56年 4月)
・筑波大学教育研究科修士課程障害児教育専攻修了教育学修士(昭和58年 3月)
・筑波大学附属大塚養護学校文部教官教諭(昭和58年 4月~平成7年3月)
・筑波大学学校教育部講師(知能障害指導法、知能障害心理特講、生徒指導等) (平成 7年 4月~平成8年3月)
・筑波大学附属大塚養護学校文部教官教諭(平成 8年 4月~平成9年3月)
・東洋英和女学院大学人間科学部人間福祉学科 講師(平成9年 4月~平成11年3月)
・東洋英和女学院大学人間科学部人間福祉学科 助教授(平成11年4月~平成20年3月)
・明治学院大学社会学部社会福祉学科 非常勤講師(障害児教育特殊講義担当)(平成11年4月~平成14年3月)
・東洋英和女学院大学院人間科学研究科 准教授(障害児保育特論Ⅰ・Ⅱ担当)(平成13年4月~現在)
・国際基督教大学教養学部教育学科 非常勤講師(特殊教育学研究担当)(平成14年4月~現在)
・東洋英和女学院大学人間科学部保育子ども学科 准教授(平成20年4月~現在)
○社会における活動
文部省盲・聾・養護学校学習指導要領(幼稚部)の改善に関する研究調査委員(平成10年4月~平成11年3月)
文部省盲・聾・養護学校学習指導要領・学習指導要領解説の編集に関する調査研究委員(幼稚部)(平成11年4月~平成12年3月)
横浜市北部地域療育センター運営協議会会長(平成11年4月~)
東京都立矢口養護学校運営連絡協議会会長(平成14年4月~平成16年3月)
東京都心身障害児就学相談に関する調査研究協議会(大田区)委員長(平成14年4月~平成16年3月)
杉並区立済美養護学校 学校運営連絡会会長(平成16年4月~)
東京都心身障害児就学相談に関する調査研究協議会(狛江市)委員長(平成16年4月~平成18年3月)
社団法人神奈川学習障害教育研究協会(神奈川LD協会)理事(平成17年4月~平成25年3月)
東京都心身障害児就学相談に関する調査研究協議会委員(清瀬市)委員長(平成18年4月~平成20年3月)
東京都狛江市地域特別支援教育推進連絡協議会(エリアネットワーク)委員長(平成18年3月~平成22年3月)
武蔵野市教育委員会特別支援教育にかかる専門家スタッフ(平成19年4月~現在)
NPO法人レクタス(学習障害児支援)顧問(平成23年4月~現在)
東京都狛江市地域特別支援教育推進連絡協議会委員(平成25年12月~令和3年3月)
東京都副籍制度充実事業検討委員会副委員長(平成26年4月~平成27年3月)
横浜市発達障害検討委員会副委員長(平成28年4月〜現在)
社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団理事(平成28年4月〜現在)
逗子市療育推進事業検討会アドバイザー(令和3年5月~現在)
社会福祉法人浜岳福祉会評議員(令和3年6月~現在)
学校法人天使学園理事(令和3年9月~現在)
横浜市障害者施策推進協議会副委員長(令和4年6月~現在)
○資格
「中学校教諭1種免許状(社会科)」「高等学校教諭1種免許状(社会科)」
「養護学校教諭免許状(経過措置により現「特別支援学校教諭免許状(知的障害者に関する教育の領域)」)」
著書・論文
「COVID-19流行下における児童発達支援センターの現状と課題」東洋英和女学院大学教職課程年報,(10),141-150 (2019)
「インクルージョン時代の特別支援教育」東洋英和女学院大学教職課程年報,(9),141-150 (2017)
「幼稚園が実習生に望む能力と実習生の実態」共著 東洋英和女学院大学教職課程研究論集,65-75(2016)
「特別支援教育Q&A―支援の視点と実際 「就学前の支援を小学校に引き継ぐ際の有効な支援と留意点は?」」ジアース教育新社 ,172-175(2009)
「就学前機関と教育の連携(ネットワークの構築)」特別支援教育の実践情報(2007年8/9月号),12-13(2007)
「障害児保育 改訂版 「知的障害児の保育」」(共著)学芸図書 (2007)
受験生へのメッセージ
保育・教育の現場では、従来の二元論に基づく統合保育・統合教育から一元論をベースとするインクルーシブ保育・インクルーシブ教育の時代へと移り変わっています。しかし、本物のインクルーシブ保育・インクルーシブ教育はなかなかお目にかかることができません。本物のインクルージョンの実現に向けて、みなさんとご一緒に考えてまいりましょう。