富田 悠生 准教授
- 専任教員氏名:富田 悠生
- 専門分野:精神分析、臨床心理学
〇日本精神分析学会、日本心理臨床学会
研究テーマ
精神分析、精神分析的心理療法
これまで精神分析的心理療法における投影同一化や前意識・無意識的コミュニケーション、逆転移をテーマとして臨床研究に取り組んできました。現在は、引き続き非表象領域の未飽和な要素や視覚像、加えて心理療法の展開に伴う患者の破局的体験や精神分析への信に関心をもっています。
指導可能なテーマ
・個人心理療法の治療過程、治療効果、治療作用
・不安症、強迫症、スキゾイドやパラノイド、ナルシシズムなどのパーソナリティ症、神経発達症など心理療法の対象となる精神疾患
・様々なパーソナリティ傾向
・精神科臨床や個人オフィスでの臨床実践
・心理療法家の成長過程
論文作成指導方法
提出する論文が課程に求められる質と量を保証できるようにするために、研究手法や論文の構成、内容の妥当性・適切性について1対1やゼミ形式で討議します。指導上のキーワードは、「温故知新」です。先行研究を読み、データを活用して、新しく創造して欲しいです。連絡を密に取りあいながら論文作成を応援します。学生が積極的に学び、完成していくことを応援します。
担当科目
| 臨床心理学特論Ⅰ(修士論文指導) | 臨床心理学の分野において修士論文を作成するための指導科目です。知識の取り入れにとどまらず、受講生の興味関心に基づき、個人にとって重要な研究テーマを探索し、論文としての体裁を学び、まとめる力を涵養することを目指します。まず自身の研究テーマに即した国内外の文献を入手したのち、それらをレビューすることによって臨床心理学の研究方法と倫理について学びます。また研究の目的、方法、結果の分析、考察などの手法を身につけ、実際に研究計画を策定し実施します。これらは集団によるディスカッションと指導教員による個別指導によってサポートされます。 |
| 臨床心理学特論Ⅱ(修士論文指導) | 臨床心理学の分野において修士論文を作成するための指導科目です。知識の取り入れにとどまらず、受講生の興味関心に基づき、個人にとって重要な研究テーマを探索し、論文としての体裁を学び、まとめる力を涵養することを目指します。まず自身の研究テーマに即した国内外の文献を入手したのち、それらをレビューすることによって臨床心理学の研究方法と倫理について学びます。また研究の目的、方法、結果の分析、考察などの手法を身につけ、実際に研究計画を策定し実施します。これらは集団によるディスカッションと指導教員による個別指導によってサポートされます。 |
| 臨床心理査定演習Ⅰ(心理的アセスメントに関する理論と実践) | 臨床心理査定とは、クライエントが抱えている悩みや問題を把握し、それがパーソナリティの特徴や生活史、家族、その他の社会環境とどのようにかかわっているかを総合的に理解および評価し、援助方針を立て、その援助がもたらす結果を仮説的に想定するまでの過程です。ここでは臨床心理査定、とりわけ投影法に関する知識と技術の習得を目標とします。具体的にはロールシャッハテストを中心に風景構成法やバウムテストといった描画法、SCTなどに関して、①理論的背景、②実施方法、③結果の整理、④解釈、⑤利用上の注意、⑥適応範囲と限界について実践的に学びます |
| 臨床心理実習Ⅰ | 臨床心理アセスメント・心理療法・臨床心理学的地域援助に関する実際的な能力を身につけることを目的とし、学内・学外における実習を通して体験的に臨床実践を学びます。 |
| 心理実践実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ | 公認心理師の指定科目である。専任教員8人共同で担当する。学外実習施設と付属相談室における実習,事前事後指導をとおして公認心理師の職責と意義を学ぶ。 |
履歴・職歴等
青山学院大学 文学部教育学科卒業後、明星大学大学院 人文科学研究科心理学専攻 博士前期課程修了、青山学院大学大学院 教育人間科学研究科心理学専攻 博士後期課程満期退学。博士(心理学)。青山学院大学教育人間科学部 助教、明星大学心理学部 特任准教授を経て、現職。臨床心理士/公認心理師。2023年度 日本心理臨床学会奨励賞。これまで精神科病院や心理オフィスで心理療法と心理検査を実践してきました。
著書・論文
『精神分析の仕事-セクシャリティ,時間,精神分析のこころ』(2025),Birksted-Breen,D.著,松木邦裕監訳,金剛出版,(共監訳)
『心理療法家の情緒的成熟-逆転移に含まれた超自我,自我理想,盲点を考える』(2022),V.Sedlak著,乾吉佑監訳,創元社,(共訳)
『トラウマの精神分析的アプローチ』(2021)松木邦裕編著,金剛出版,(共著)
「逆転移に基づくクライエント/治療者双方への解釈」(2021),心理臨床学研究,39(2)
「設定からの無意識的な逸脱」(2019),心理臨床学研究,37(5)
「偽りの関係性からの移行」(2019),精神分析研究,63(2)
「投影同一化のコミュニケーションに基づく積極技法-成人の自閉症スペクトラムへの精神分析的アプローチ」(2019),精神分析研究,63(1)
受験生へのメッセージ
心理療法において自身の眼前で患者さんが考えや認識が変容させ、同時に自分らしさを取り戻し、社会との関わり方を新たに構築する瞬間に立ち会えることは、心理臨床家として望外の喜びです。
心理臨床の奥の深さや難しさ、面白さを皆さんに伝えたいと思います。


