久保田 まり 教授 (博士(文学))
- 専任教員氏名:久保田 まり
- 分野:発育・発達学
- 専門分野:発達心理学
〇主な所属学会:日本心理学会、日本発達心理学会、日本教育心理学会、日本子ども虐待防止学会、日本乳幼児医学・心理学会
研究テーマ
愛着対象の生涯における機能、愛着の障害、社会的養護と愛着の問題
指導可能なテーマ
・生涯発達における研究
・親子関係(母子関係)に関する研究
・発達支援に関する研究
・社会的養護における愛着の問題
論文作成指導方法
テーマの焦点化、先行研究の読み込みと理解、研究方法の具体化、結果の処理や考察の妥当性、などについて、必要に応じて個別指導する。
担当科目
発達心理学研究(D) | 愛着研究の歴史や最新の研究成果、他領域(脳科学や臨床心理学、精神医学)との接点について、海外の研究論文を読み込む。 |
特殊研究(研究指導)(D) | 博士論文の完成に向けて、指導する。 |
履歴・職歴等
早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学:早稲田大学)。早稲田大学文学部助手、昭和大学保健医療学部教授などを経て、2004年より現職。専門分野は、発達心理学で、とくに乳幼児から思春期・青年期までの親子(母子)関係や、愛着に関する発達臨床心理的問題を研究テーマとしている。
著書・論文
(主なもの)
「アタッチメントの研究」川島書店(1995)、
「早期関係性障害」(分担訳出)岩崎学術出版社(2003)、
「共同注意の発達と臨床」(共著)川島書店(2004)、
「愛着研究の動向:発達・臨床的問題に焦点をあてて」乳幼児医学・心理学研究(2006)、
「アタッチメント:子ども虐待・トラウマ・対象喪失・社会的養護をめぐって」(共著)明石書店(2008)、
「児童虐待における世代間連鎖の問題と援助的介入の方略:発達臨床心理学的視点から」季刊社会保障研究(2010)、
「ハイリスク家庭における虐待・ネグレクトの心理・社会的支援の実際:親と子を対象とした予防的・援助的介入」厚労科研「子育て世代のセーフティ・ネットに関する総合的研究」報告書(2010)
「虐待を防ぐための予防的介入と親子支援」教育と医学(2013)
「里親養者における愛着の再形成」里親と子ども(2014)
「愛着におけるメンタライジングとレジリエンスについて」乳幼児医学・心理学研究(2016)
「不適切な養育を受けた子どものトラウマとレジリエンス」そだちの科学(2017)
「愛着研究の現状と課題:ルーマニア研究の課題をふまえて」こころの科学(2017)
受験生へのメッセージ
乳児期から老年期までの人間の生涯にわたる発達の過程を視野に入れ、且つ、現実の具体的な発達的問題に関心を寄せている方を望みます。