大学院案内・概要

学長挨拶

ごあいさつ

東洋英和女学院大学
学長 星野 三喜夫

 本学は高い問題解決能力を持つ高度専門職業人・社会人を育成することを目的に、広く社会に門戸を開いた大学院です。
 日本社会は、高齢化・少子化による人口構成の変化、社会全体の高学歴化など、未曾有の状況に直面しています。最終段階の高等教育機関としての大学院も、その変化に対し柔軟かつ迅速な対応が求められています。
 そのような中で、私どもの大学院は男性・女性を問わない学びの場として、わが国の社会・経済における価値の多様化、高齢化、国際化の進展に対応できる高度の知識と幅広い視野を持った、課題解決型の社会人養成を目指しています。そのため、充実した教授陣とユニークなカリキュラムの下でセメスター制を導入し、4月入学・3月修了だけでなく、10月入学・9月修了を選択できるようにしています。また、授業は平日の日中に仕事を持っている人も受けやすいように、平日夜間と土日に設定されています。
 さて、そのような本学大学院での履修と研究において、院生には「新しい時代を見極める目」を養うことが求められます。世の中はまだまだ過渡期にあり、さまざまなことが変化の途上にあります。本学の院生は、自分を取り巻く社会がこれからどのように変化し、進んでいくのか、自分なりに仮説を立て、資料やデータを駆使して結論を導き出すプロセスに果敢にチャレンジしてください。そして、仮説や結論を、共に歩む仲間と対話をしながら見定めていくことが求められます。新しい時代は、先輩達が出した結論が必ずしも正しいとは限りません。出会った疑問に対し「これ、おかしいよね」「今はそうじゃないよね」と言い合える仲間を作ることも大切です。このようなプロセスが、課題設定や研究において大きな原動力や機動力になります。
 高等教育の最終段階としての大学院教育に対する社会からの期待は増々大きくなっています。私ども大学院で濃密な時間と空間を共有し、教授陣や仲間と切磋琢磨し、社会をより良い方向に導く力強いリーダーになってくれることを願っています。