11名の新入生を迎え、2025年度国際協力研究科がスタートしました。
2025年度新学期が始まりました。今年は国際協力研究科に11名の新入生が入学し、年齢も出身も多様ながら、「国際協力を学び、実践に生かしたい」という共通の志を胸に、新たな学びをスタートさせました。
新入生たちは、それぞれ異なる分野での経験を持ちつつも、共通して「グローバルな課題に向き合い、協力によって解決に挑む」というビジョンを抱いています。国際協力研究科は、多様性を尊重しつつ、一人ひとりが自らの視点を磨き、互いに学び合う場を提供しています。
新学期最初のオリエンテーションを終えた後、上級生による「コア・レビュー(研究成果)発表会」が開催されました。コア・レビューは、院生が授業教員の選定したリーディング・リストから文献を選び、指導教員の助言をもとに、各文献の要旨と学術的意義を理論的に説明するものです。在学中に4本コア・レビューを書き、自分なりの一貫した「核」を主張する取り組みです。いわば4つのお団子を貫く「串」を表現することになります。発表では、他分野の教員や学生から多角的なフィードバックを受けることで、新たな視点を獲得し、研究の深化につなげていきます。
コア・レビュー発表会の冒頭では、本研究科初のコア・レビュー修了生である立入瞳さんが登壇。自身の2年間にわたるコア・レビューの取り組みについて、進め方の工夫や直面した課題、そこから得た教訓など、実体験に基づいた貴重なアドバイスを新入生や後輩たちに向けて語ってくれました。「コア・レビューを書く過程で、何度も授業担当の先生に相談して、本の読み方や物事の考え方を学び、入学前と今とでは自分自身に大きな変化がありました」と語るその姿に、多くの参加者が刺激を受けたようです。