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New! 現役大学院生のご紹介【国際協力研究科】

国際協力研究科(現役大学院生をご紹介)P1305835.JPG

(左から向後さん、森村さん、赤井さん。写真だけのためにマスクを外しています)

今回は、現役大学院生をご紹介いたします。今回は、国際協力研究科の赤井さん(2021年9月修士課程入学)、向後さん(20224月科目等履修生入学)、森村さん(2021年4月修士課程入学)に集まっていただいて懇談をしていただきました。インタビュー(72日実施)は大学院教員の河野毅教授(政治学専門)が担当しました。

大学院を目指したきっかけは?

(赤井さん)JICA(国際協力機構)の仕事で、ベトナムで働いた時に国際協力の仕事をしている人たちが修士号を持っていることを知りました。そして自分も大学院で高度な知識を学修する必要を感じました。また、ケニアで青年海外協力隊として働いた時に、現地の知人の赤ちゃんが亡くなるという悲しい経験に居合わせました。その子が先進国にいたら亡くなることはなかったと思い、それから国際協力の意味を深く考えるようになりました。大学院で学び直すことがキャリアアップになると思い、東洋英和に入学しました。

(森村さん)現在翻訳の仕事をしていますが、言葉の背景にある政治・経済情勢や、歴史文化などをしっかり知ることが翻訳に必要であると強く感じて、大学院で学ぶことにしました。機械的に翻訳をするのは「味気ない」と翻訳業3年目ぐらいから感じるようになったのです。

(向後さん)子育てが一段落しつつある時に、自分を見つめ直す機会がありました。それは、議員になったり教授になったりと社会で活躍する友人達を傍観する自分に気づいた機会でもありました。私は香料のスクールを経営していますが、これまで経験を積んだ「香料」についての知識が雑学になっているのでもっと体系的な知識にしたいということでした。ただ、急に修士課程に入学するよりも、まずは自分の実力を試すために現在は科目等履修生(以下*)として力試しのために東洋英和で学んでいます。前期の授業が終わりますが、自分でも授業についていけると感じているので近々正規生目指し受験するつもりです。

*科目等履修生は、その間取得した10単位を上限に正規生として入学した場合に修了に必要な単位として算入できます。

 通学含め時間的なやりくりについてはどう感じていますか?

(赤井さん)自分の家からはドア・ツー・ドアで片道1時間ほど。コロナ禍でオンライン授業になった時は、授業の議論への参加のタイミングが難しく少しストレスを感じていました。今は対面とオンラインのハイブリッド授業なので、自分に合った対面を選んで授業を受けていますので、議論が楽しいです。

 (森村さん)自分の家からはドア・ツー・ドアで片道30分ほど。職場からもほぼ同じです。その私でも仕事が忙しくなると5限の始まりである18:30にはぎりぎり間に合わないことがあります。ただ、授業の冒頭に前週の復習をするなどの配慮があるので、助かっています。

 (向後さん)自分の家からはドア・ツー・ドアで片道1.5時間ほど。金曜の7限が終わってから(注:21:40終了)自宅に帰り、翌土曜日の1限(注:9:00開始)の授業に出ることが最初は大変でしたが、慣れました。授業で一緒に学ぶ仲間たちとの議論が楽しいので、励みになったこともあると思います。

 これまでの研究活動で感じたことは?

(赤井さん)漠然として感じていた「何か良いことをしたい」という気持ちに具体性が出てきたことを感じています。途上国の現場で気づかなかったことも掘り下げるようになりました。学修で得た「物の考え方」は、卒業後アフリカなどの現場で生かしたいと思いますし、修士号は自分自身のキャリアアップにつながると思います。

 (森村さん)ニュースを翻訳する自分から、その内容を考えていける自分に変わってきたと思います。深く学んでいるというか、自分なりの価値判断が体系的な知識で支えられているという感じがしています。卒業後はこの学びを今の職場で活かしていきたいです。

 (向後さん)経営する香りのスクールで学ぶ生徒さん達に教える内容の幅がグンと広がったと感じています。香りの文化は中東とマグレブ地域が中心ですが、香りの文化を大きく見るようになりました。チュニジアの蒸留技術など細かい知識だけに注目していた自分が、もっと幅の広い社会背景を理解するようになりました。学びは贅沢なんだ、と感じるこの頃です。

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お時間下さったみなさん、どうもありがとうございました!

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