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SDGsセミナー第10回が開催されました

12月7日、コンサベーション・インターナショナル日本代表の日比保史さんをお招きして、第10回SDGsセミナー「気候変動と生物多様性」が開催されました。講演では、17あるSDGsゴールをウェディング・ケーキに例え、自然がSDGsの土台のスポンジにあたること、持続可能な開発とは「次世代のニーズを損なうことなく現在のニーズを満たすこと」と簡明な説明から始まりました。

人口増加により地球の環境容量が限界に近づく中、SDGsゴール14,15の「海の豊かさ、陸の豊かさを守る」という生物多様性と直接関係するゴールの重要性だけでなく、それによってケーキの上の段に当たる貧困や健康、雇用などへの波及効果が指摘されました。

生物多様性の喪失は、森林の農地への転用、森林のインフラ開発、自然資源の非持続的な利用、鉱物資源の開発、そして気候変動により、もたらされています。

SDGsゴール13「気候変動への対策」としては、途上国でのCO2 排出の多くが森林破壊によりもたらされている現実を踏まえ、コンサベーション・インターナショナルによる、コンサベーション・コーヒープロジェクトの活動が紹介されました。コーヒー生産地の農園と周辺の森林を守ることで、生物多様性が守られ、水源地や土壌が守られ、CO2の排出が抑制されるとともに、生産者の生活と生計が守られる、コーヒーの品質が向上するとともに長期にわたって生産が維持される、そして消費者がその価値を認識して持続可能な消費を実践することで、生産地と消費者を結ぶ地球規模での産業の持続可能性の実現が可能となりうることが紹介されました。

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