SDGsセミナー第5回が開催されました
国際協力研究科の連続セミナー「SDGs-国際協力の現在、未来」の第6回は、元ILO(国際労働機関)の理事、中嶋滋さんに「ディーセントワーク:働きがいのある仕事」についてご講演いただきました。「ディーセントワーク」はSDGsの目標8に掲げられています。そもそもディーセントワーク(まっとうな仕事)とは何か、その理念から「すべての人にディーセントワーク」を達成するために何が必要か、詳しく解説いただきまた。グローバル経済の進展と市場競争の激化から、安価な労働力が求められ、働きながらも貧困状態が続いている現状について、ミャンマーを事例にしつつ説明をいただきました。すべての人が「まっとうな仕事」に就く一つの方法として、ILO条約に各国が批准して遵守することと。とりわけ労使が協調して互いが利益を生む関係性の構築は何より必要であり、それが一時的な利益より持続的な利益を生み出すという点は、SDGs目標達成のために不可欠と考えさせられる講演でした。