国際協力研究科では連続セミナー「SDGs-国際協力の現在、未来-」を開催しています。10月9日は、シェア＝国際保健協力市民の会の虎頭恭子氏からSDG３の保健支援実施の現場の実情についてお話しいただきました。虎頭氏は、看護師としてカンボジアで母子保健支援に携わったご経験から現地の老若男女（政府、一般市民）と共に考え共に行動するステップの一つ一つを写真も交え詳細に説明してくださいました。この授業担当の私（河野毅）には、内戦の傷跡を抱えるカンボジアの地方で詳細な村民マップを作成するなど現場での地道な作業は気の遠くなるようなものに聞こえましたが、同時に支援の結果、実際に数字で母子保健の向上が確認されている事実は揺るぎのないプラスであると胸を張って示せるものと思いました。虎頭氏は、国際協力を志す学生さんに対しても、心構えや準備として今するべきことなどのアドバイスをして下さいました。