講演会『日本における難民受入れの「ゆえん」について』の開催について
2015年に日本で難民認定申請をした人の数7500人に対し難民と認定されたのは27人と少なく、世界的に難民の数が増える中で「法務省の難民審査が厳しすぎる、難民に冷たい」という声が内外にあります。今年の難民申請者はさらに増えて1万人を超えそうで、何人が難民と認められるかに注目が集まります。
その中で、東洋英和女学院大学院国際協力研究科では、連続講演シリーズ「日本の難民政策を問う」第3回目として、日本の難民認定行政に直接の責任を担ってこられた君塚宏・法務省入国管理局審判課長(前難民認定室長)に、『日本における難民受入れの「ゆえん」について』と題して講演をしていただきます。
「審査が厳しい、難民に冷たいと」と言われる所以(ゆえん)を制度と現状から分析した上で、過去の経緯とこれまでどのような対応が取られてきたのか、その由縁(ゆえん)を話していただきます。入国管理局の目には、日本の難民受け入れを巡る「現状」と「原因」はどう写っているのか、それを理解することが今後の「対策」、「あるべき姿」を議論する上で必要です。法務省側からの発信が未だ少ない中で、日本の難民政策にかかる貴重な知見が得られるでしょう。
定員は40名と少ないため、今回の講演会では学部生・大学院生を念頭におきますが、研究者や支援団体の方も歓迎です。講演後の質疑応答はチャタムハウス方式(講演・質疑応答で得た情報は引用・公開できるが、発言者の特定は避ける)によります。
日時: 12月10日(土曜日)15時から16時半
場所: 港区六本木5-14-40東洋英和女学院大学院301教室(最寄駅は地下鉄大江戸線麻布十番駅、または日比谷線六本木駅)
定員: 40名(入場無料・先着順)
問い合わせ:東洋英和女学院大学院事務室 03-3583-3097