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アニメプロデューサー

東洋英和女学院卒業部⾨

掲載日:

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短期大学
英文専攻科

職種

⼤学全て(短⼤等含む) 中学部 中高部 企画・開発系 大学 芸能・マスメディア系 高等部

中山 佳子

東洋英和女学院中学部・高等部を卒業後、短期大学英文専攻科を修了。電気メーカー、映像制作配給会社を経て、現在の会社にて映像の海外販売などに携わる。2025年4月放映開始の「アン・シャーリー」は、アニメプロジェクトとして初の本格プロデュース作品。

アンとの不思議な縁に導かれたビッグプロジェクトが幕を上げる

すべては村岡花子先生、そして『赤毛のアン』との出会いから

中学部入学式にて母との記念写真。「中高部はショートカットで少年のようでした」

幼い頃から読書が好きで、子ども向けの『赤毛のアン』は読んでいました。中学部のときに英和の卒業生の村岡花子先生が翻訳された単行本を見つけて、大人向けの小説だったんだと初めて知りました。全11巻のものすごい分量でしたが、美しい言葉や素敵なフレーズに魅せられ、感動したことを覚えています。歳を重ねると感じることが増えていくので今でもずっと読み続けています。やっぱり、村岡花子先生の翻訳が一番好きです。今回、作品を通してご一緒にお仕事できて本当にうれしいです。

英和の中学部受験の面接のときです。受験番号が隣だった子と「緊張するね、頑張ろう!」と、面接会場の前でブルブル震えながらも励まし合いました。入学すると彼女と同じクラスで、すごくうれしくてすぐに仲良くなりました。彼女とは、中高部で4年ほど交換日記をしていて、よく『赤毛のアン』について語っていたのを覚えています。「私たちは“腹心の友”だよね」なんて書いて、いま思うと赤面しますが「このセリフよかったよね」と大真面目に語り合ったこともあり、ピュアでキュートだったなあと思います。もちろん、いまも大真面目にアンについて語っていますけれど。

好きなセリフは、例えばアンがピクニックに行くところでの「何かを楽しみにして待つということが、そのうれしいことの半分にあたるのよ」(村岡花子訳『赤毛のアン』第十三章)や、「これから発見することがたくさんあるって、すてきだと思わない?」(同第二章)などは、目を開かれる思いがします。後半、アンが大人になって色々と苦労するところがありますが、そこにもよいセリフがたくさんあります。

あふれるアンへの愛をアニメに託す

東洋英和の短大を卒業し、最初の会社に入社して数年後、友人が横浜博覧会のコンパニオンになると言い出して触発されました。会社にいる時間は人生の中でかなり長いので、同じ時間を使うのだったら好きなことをやるべきじゃないかという考え方に変わったんです。それで好きだった映像にトライして、アニメなどの海外セールスを担当した縁で、いまの会社に転職しました。

2019年の終わりに会社でアニメをつくろうという気運が高まりました。私は「アニメ化するなら『アン』だ!」と思っていたので、本当に自分の欲望のままに、“全11巻アニメ化”という恐ろしい企画を出しました。幸運にも社長の「面白いかも」という鶴の一声で採用されました。ただ社長からは「まずはシーズン1からだ。落ち着いて、もう一度よく練り直しなさい」と言われました。かつて『赤毛のアン』1巻分を50話で描いたアニメがありましたが、今回は1巻から3巻までを描くことにしました。それは、例えばパティの家でみんなでルームシェアするシーンなど、アンの青春そして人生がまだまだ続いていて、真実の愛を発見するまでどんなドラマがあったのかをぜひ知ってもらいたいなと思っているからです。マシュウが亡くなってギルバートと和解するところまでしかご存知でない方が多いかと思いますが、それだけじゃないんです。もっとよいシーンがたくさんあるので、しっかり描きます。

夢を形にしたのは「強い信念」と「根拠のない自信」

勤務している会社では、実際に自分たちが幹事会社になってアニメをつくることは今回が初めてでしたので、まわりからは大丈夫かなと思われていたらしいんです。私は“自画自賛プロデューサー”なので、プレゼンに行く度に「アンは素晴らしいので、大人気になります!」と力説していました。そうすると、上司や同僚からは、「中山さん、そのくらいで…」とよくたしなめられます。東洋英和で培われた「根拠のない自信」を持っているのかもしれません。でもプロデューサーは自信を持って売り込まないといけないと思いますし、そうしないと何も始まらないんです。信じる力がうまく転がったなと思っています。

中高6年間、毎朝礼拝していると体に染みこみますよね。何かあったときは「神様助けてください」とお祈りしちゃうし、そうするとなんだか大丈夫だと思えてくるんです。

「想像力」は困難を乗り越える力

2025年4月5日放映開始のアニメはテレビのほか海外にも同時配信される

作品を通して、2つのことを強く伝えたいです。「人生いろいろあるけれど、前向きに考えていけば明るく生きていける」「想像力は自分だけではなく、まわりの人も変えていく力をもっている」。この企画はちょうどコロナ禍の頃から始まりましたが、コロナ禍が収束したと思ったら、各地で戦争や災害が起きそれらはいまも続いています。世の中が閉塞感にあふれているいま、想像力で自分のつらい境遇を補うことをアンは教えてくれます。例えばリンドおばさんと仲良くなるときに想像力を使って、アンが自分を奮い立たせて周囲の人ともうまくやっていくところもお伝えしたいですね。そういう姿をみてもらうことで、私たちも日々の小さな幸せに気づいて明るく過ごせるきっかけになればと思ってアニメをつくっています。


※記事中の所属・役職等は各記事掲載当時のものです。

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