緑区×東洋英和 防災プロジェクト:インド人住民との防災ワークショップを開催しました
12月10日(土)、霧が丘地域ケアプラザにおいて、国際社会学部桜井愛子ゼミナールの3年生と4年生11名は緑区役所との共催により、霧が丘ぷらっとほーむからのご協力もいただき、防災ワークショップを開催しました。ワークショップでは、2021年度より緑区と協力して作成した『緑区防災マップガイドブック(やさしい日本語)』を活用しました。
ワークショップには大学に隣接する緑区霧が丘に暮らすインド人親子7組、計15名が参加し、地震、大雨のときの身の守り方、自宅周辺の避難所の確認などを、「やさしい日本語」を使って学びました。
ワークショップでは、あまり地震になれていない外国人住民を想定し、緑区で想定されている最大震度6強の揺れの大きさの映像や緊急地震速報の音を実際に使って確認し、地震から身の守る方法を体験しました。また、防災マップを使って自宅周辺の避難所を確認し、自分と家族の命を守ることの大切さを学びました。大雨については、緑区内で発生した浸水や土砂災害の写真を見たり、中山駅周辺が防災マップで示された浸水深0.5m~3mになるとどうなるのか、AR映像を使って確認しました。ワークショップでは、重要なポイントをクイズで考えたり、防災ランタンを作成するなど楽しく学ぶ工夫も随所に施しました。
参加した住民からは、「緑区に引っ越ししてきてこうしたワークショップに参加したのは、初めてです。防災についてたくさん学びました」、「避難所がどこにあるのか、確認できたことはとても助かります」、「新型コロナウィルス感染症拡大によってなかなか交流の機会がなかったので、とても楽しかったです」などの声が聞かれました。
ワークショップを行った学生からは、「発表はクイズを入れるなどしてうまくできたと思う」「ワークショップの中でガイドを見て、頷きながら話を聞いている姿を見ることができて、今回作成したものが外国人の方にとって理解しやすいものにできていると実感ができました」「ワークショップを終えた後の達成感は想像以上でした。とても、貴重な経験をできて良かったです」と入念な準備の成果に手応えを感じていました。一方で、「子どもたちがたくさん来てくれた。学校で防災についてどのような内容の勉強をしているのか、知りたいと思った」「子どもと一緒に楽しめるようにするためにはさらなる改善が必要かもしれない。大人と子どもどちらをターゲットにすればよいのだろうか」など、今後に向けてさらにより良いものとするための気づきも多く得られたようです。
今回のワークショップを契機に、桜井ゼミでは「地域に根ざした」「誰一人取り残されない」防災の推進に向けて引き続き活動していきたいと思います。
参考:緑区×東洋英和:留学生との交流を通じた防災マップガイド活用について
緑区×東洋英和防災プロジェクト:学長報告実施しました
緊急地震速報のアラームにあわせて、Drop, Cover, Hold!
みんなでクイズに答えて、大切なポイントを確認しました。
子供たちも一生懸命取り組んでいます!