就職活動にあたり、保護者の皆様もご心配が多いかと存じます。
いまどきの就職活動は、早期化だけでなく、多くの点で変化しております。
Q&Aで、いまどきの就職活動を説明いたしました。
十分ご理解いただき、ご家庭でのご支援に役立てていただきたいと存じます。
インターンシップはいつ頃、行くのでしょうか。
大学募集と公募の2種類があり、大半の学生は3年生の夏季休暇にインターンシップに参加します。最近では2年生でインターンシップに参加するケースも増えてきています。インターンシップが採用に直結するわけではありませんが、早めに多くの業種や職種を体験することは視野を広げ選択肢を増やすことにつながります。
就職活動のスケジュールを教えてください。
現在のスケジュールは以下のとおりです。採用スケジュールは変更になる場合がありますので、最新情報はキャリアセンターでご確認ください。
3年生4月~
夏季インターンシップのエントリー開始。イベント会場で、就職情報会社等による就職説明会が始まる。
3年生6月~
大学内で業界研究講座を開催。
3年生3月
「○○ナビ」等の就職情報サイトがオープンし、学生は興味のある企業へ、インターネットから「エントリー」(仮登録)を行います。
3年生3月~
エントリーシート(ES)の提出が始まり、いよいよ就活本番です。多くの企業が会社説明会を開催し、早い企業では内々定を出し始める時期です。
人気企業は、夏頃までにほぼ採用活動を終了します。
4年生10月~3月
中堅・中小企業等の採用活動は、まだまだ続きます。9月からは、秋採用も本格化します。年末年始には、欠員補充の募集も行われます。
一般的な選考フローを教えてください。
一般的な選考フローは以下のとおりです。
①エントリーシート(ES)の提出
エントリーをした企業にESを提出します。ESは履歴書では把握できない応募者の個性や志望動機を知るための重要な書類で、企業ごとに設問内容が異なります。提出方法は、オンライン送信と書面提出の2種類があり、書類選考の判断材料として使用されます。
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②筆記試験
一般常識に加えて能力適性検査や性格適性検査が行われ、特にSPI試験が広く採用されています。近年では、パソコン上で受験するWEBテストの実施が増えており、指定された試験会場や自宅のパソコンで受験する形式が一般的です。
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③面接
オンラインと対面で計2~3回実施されます。また、企業によってはグループディスカッションやグループワーク、動画による自己PRの提出を求める場合もあります。
幼稚園と保育所への就職活動スケジュールを教えてください。
3年生の7月中旬
保育士就職ガイダンス
4年生の4月初旬
幼稚園・保育園就職ガイダンス
4年生の7月上旬
幼稚園・保育所就職ガイダンス幼稚園OG懇談会
一般企業と違い、就職活動時期は4年生の後期から始まります。
理由は、定期採用がほとんどないためです。新設・増員施設や、欠員補充の採用試験が行われますので、どこも若干名の採用です。
なかなか内定を得ることができないのですが、どうしたらいいでしょうか。
決して、焦らないでください。「まだ、決まらないの?何してたの?」などと問い詰めないでください。具体的な就職活動の方法は、キャリアセンターでアドバイスいたします。
親として気をつけることは、どんなことですか。
①「無関心」でいない。
就職活動は、学生時代に終止符を打ち、社会と言う大海原に旅立とうと必死に努力をしている時です。希望の業種や職種をご家族でも話題にし、どのような企業を受けようとしているのかを理解していただきたいと思います。
②「過保護」にならない。
関心を持ちすぎて、心配になり、過保護になっても困ります。親が企業や大学に電話したりという話をよく耳にしますが、まずは本人を信頼して、どっしり構えていてください。昨今は情勢の変化が目まぐるしく、かつての就活や会社の常識が通用しないことも多々あります。今の大人の考え方を押し付けないように本人の話を聞いてあげてください。
③「見守ってください」
就職活動中は、大学の授業、アルバイト等の普段の生活から一変し、企業での筆記試験、面接試験で体力・精神力ともすべてを使いきります。加えて、どんな学生でも「不合格」の連絡を続けてもらい、必要以上に「全人格を否定された」かのような過剰な落ち込みを経験します。そんな時、親御さんの「大丈夫。なんとかなるよ。」の一言で、救われることも多いでしょう。どうか、温かく、見守っていただきたいと思います。
また、就職活動は交通費その他意外と出費がかさむものです。経済面でのサポートもお願いいたします。
④「社会の先輩としてアドバイスを」
学生の常識と社会の常識は、かなり違うことがあります。マナー、言葉づかい、服装、メイク等にしても、学生本人は気づかないことが多々あります。そのような時は、ぜひ、社会の先輩として、ご指導いただきたいと思います。