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人間社会学部 総合心理学科

ゼミ紹介

 

「いのち」から「人間」「社会」「歴史」を考える

人間社会学部 総合心理学科

田中 智彦教授

研究テーマ

人間科学演習Ⅰ・Ⅱ:現代社会に生きる私たちが「いのち」「人間」について考えるときの「考え方」それ自体を見つめなおして、そこにはどのような問題がひそんでいるのか、なぜそのような問題が生じるのか、それに対して私たちは何を考え、どうするべきなのかを探究していきます。
卒業研究Ⅰ・Ⅱ:一人ひとりの取り組んでみたい研究テーマにしたがって卒業論文を執筆します。

研究内容

私たちは科学技術文明の時代に生きています。私たちの生は科学技術抜きには成り立ちませんし、語ることもできません。もちろん科学技術は私たちにとても多くの恩恵をもたらしてくれました。しかしその一方で、私たちの生に科学技術があまりにも深く浸透したために、私たちの生命――生まれるということ、病む、老いる、死ぬということ――や、私たちの身体――「私」を他者と世界に開き、つなぎとめてくれるもの――のありようが、科学技術によって変えられつつあることもたしかです。そのゆくえは定かではありませんが、いつしか「人間の人間性」――ひとがひとであるとはどういうことか――まで変えてしまうとしても、かならずしも驚くべきことではないでしょう。そこでこのゼミでは、私たちの生きるこうした時代と社会について理解を深めながら、あらためて「いのちとは何か」「ひとがひとであるとはどういうことか」を考えていきます。誰にとっても一度きりのかけがえのない人生だからこそ、時代や社会に流されるのではなく、ひとつの「いのち」としての、またひとりの「ひと」としての自分の「羅針盤」を、ゼミでの学びを通して手に入れてほしいと思います。

過去の卒業論文テーマ例

『「こうのとりのゆりかご」は誰のためか――赤ちゃんポストが「あっても良い社会」の実現のために』
『日本における包括的セクシュアリティ教育を考える――多様性を認め合えるウェルビーイング社会を目指して』
『安楽死について考える――諸外国の事例と日本』
『日本の若年層における孤独死の背景――孤独と死の関連性と対策』
『犬猫の命を守るために――殺処分削減に向けた教育・福祉・法整備の重要性』
『地球の水不足を克服するには――環境破壊と紛争を阻止するために私たちができること』

ゼミ生の声

「私たちのゼミでは、いのちについて考えています。人生で必ず役に立つ知識が多いです。ゼミ生も非常に仲が良く、和気あいあいとしながら楽しく学べています。先生とゼミ生で定期的にお食事に行くほど、仲のいいゼミだと思います。田中ゼミに入ってから、いのちについて考える機会が多くなりました。ニュースでも目にすることの多いトピックを扱っているため、自然と他人事ではないかもしれないと思うようになりました。田中ゼミで学ぶことは、生涯にわたって自分のためになる内容だと感じています。生まれた瞬間から死ぬまでの全てが、トピックになるゼミです。少しでも興味を持った方は、田中ゼミに入ってみてはいかがでしょうか。」

「田中ゼミは、和気あいあいとした雰囲気で、のびのびと授業を受けることができます。田中先生は、ひとりひとりの意見を尊重してくださるので、自分の考えを気軽に話すことができます。また、ゼミ生の意見から、自分では気づくことのできなかった視点や考え方を得られる機会も多いです。ゼミ生同士だけでなく、ゼミ生たちと先生の仲もとても良く、定期的に食事会を開催しています。ゼミを通して、大学生活を楽しみたいという方にもおすすめのゼミです!」

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