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ステージマネージャー

東洋英和女学院卒業部⾨

掲載日:

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職種

クリエイティブ・芸術系 中学部 中高部 小学部 高等部

横尾 沙織

2008 年高等部卒業後、オハイオ・ノーザン大学に入学しシアター・プロダクションを専攻。卒業後ニューヨークと全米ツアーでブロードウェイ作品を中心に活躍。多数の作品に関わり、ブロードウェイ『ウィキッド』や『ハミルトン』のステージマネージャーを務める。米国俳優協会加盟。

ブロードウェイを支える 東洋英和からアメリカにつながる私の物語

音楽部とウィキッドが開いた舞台への扉

高校2年生、音楽部の仲間と。帰りには鳥居坂を下りながら、練習する歌を一緒に口ずさんだ。(本人:右から3人目)

両親の影響もあって、幼い頃から音楽が大好きでした。英和では小学部からの宝塚ファンの親友が、休み時間にピアノを弾いて私たちは歌うことに夢中でした。中学部では音楽部に入りました。『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』や宝塚を見始めて、舞台の世界にどんどん惹かれていきました。高校2年生のとき、ブロードウェイでは『ウィキッド』が上演されて、楓祭(文化祭)では私が「『ウィキッド』をやろう!」と同級生を説得しました。自分たちでキャスティング、舞台や衣装のデザイン等をすべて行いました。実は、日本で劇団四季が上演する前に私たちが音楽部で公演したのです。あの時の感動がずっと残っていて、今実際にブロードウェイでそのステージマネージャーをしているのは本当に不思議な縁です。

歌のある英和での日々 その先に見えてきたもの

中高でも、礼拝や音楽の授業と毎日歌う生活が当たり前だったので、卒業したら歌う機会がなくなると思い、音大に進みたいと思ったこともあります。ただ私は妙にリアリストで、中学部の頃には「私は、私の声では食べていけないだろう」と感じたので、声楽家の道は選びませんでした。「音楽教師も向いていないな」と思うなかで、それでも音楽に触れながら仕事がしたくて、舞台や劇場に携わる仕事ならそれが叶うと考えました。音楽部の活動や魅了された舞台は、私の人生を方向付けるものとなったわけです。音楽部と出会えて本当によかったです。

本場アメリカでつかむ「舞台を支える」仕事

大好きな『ウィキッド』の舞台セット。耳につけている必須アイテムのインカムでは、約8人と同時に会話する。

私の仕事、ステージマネージャーは、あまり聞きなじみのない役職かと思います。日本には現在に至るまで、まったく同じ役職というのはないからです。舞台監督、演出、制作に加え、キャストや裏方の人事労務の管理まで、舞台に関わるあらゆる役割を担います。大学を選ぶ際、日本でアーティストマネジメントや劇場支配人になる専攻を探しましたが、専門学校しか選択肢がありませんでした。演劇に関わる専攻がたくさんある海外の大学を調べ、その中からオハイオ・ノーザン大学に決めました。大学卒業後にロサンゼルスやニューヨーク等の大都市には仕事で行くだろうと思っていたので、英和のように先生との距離感が近く、毎日アットホームにたくさん会話ができそうな小さな大学を選びました。大道具の授業では溶接や大木を切る経験もしましたが、それは音楽部での活動の延長線上にあり、本格的な学びを得る機会となりました。そして、その大変さも理解できるようになり、大学での経験が今の仕事の基礎になっています。

英和で育んだ「人と向き合い、心を開いて働く」ということ

ハリウッドのPantages Theatre。1930年建築の歴史ある劇場でブロードウェイ作品のロサンゼルス上演で有名な劇場でもある。

英和の礼拝で毎日聞いていた話や「みんな違ってみんないい」という空気が、私の人との向き合い方を形作ったと思います。例えば、同僚のみんなには「朝起きて暗い気持ちのときは、教えてほしい」と言います。仕事で雰囲気の悪い人がいても避けずに話しかけて、理由を聞き、もっとその人を理解するようにしています。誰かが落ち込んでいると知ったら「今日は優しくしてあげよう」と気軽に言える文化も大事にしています。女子校だからこそ自分でやるのが当たり前だった経験も、今では「私でもできる」という強さにつながっています。一方で、私の仕事は決して一人では成し得ません。仲間達と一緒にどう作業するか考えることも英和で身につきました。英和の先生方が守ってくれた環境の中で十分に青春できたことが今の自分の土台で、あの頃からそのありがたみをちゃんと分かっていたからこそ、人と壁を作らずに接することができると思います。

大好きな毎日が、未来の私そしてあなたを育てていく

20代で、「私は細く長くこの仕事を続けていくんだろうな」と自然に感じました。音楽部に入部したとき、5年後10年後も音楽に囲まれていたいと思えたから今があります。例えば、新しいテクノロジーやアプリも学んで、チームにも「一度やってみよう」と声をかけます。私は、日本の舞台に関わりたい、自分を育ててくれた場所に、どうにか貢献したいと強く思っています。毎日フルオーケストラを聴けることを「本当にラッキーだよね」と言い合える仲間に囲まれて働けることは幸せです。『ウィキッド』は今でも毎日同じように感動するのです。
後輩の皆さんには、今この瞬間一つひとつがかけがえのないものであることを大切にしながら、将来の自分のために何ができるのかを考えて過ごしてほしいと思います。

※記事中の所属・役職等は各記事掲載当時のものです。

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