【海外研修C(フィリピン)実施報告】実地研修を通して得た豊かな学び
プログラム概要
プログラム名称:海外研修C
研 修 期 間:2023年2月7日(火)~14日(火)8日間
研 修 先 :フィリピン(セブ島)
海外研修Cでは、国際コミュニケーション学科 竹下裕子教授の指導の下、事前に授業中の講義やグループ研究を通して、世界諸英語(World Englishes)や日本やフィリピンでの英語教育等に関する学習を行ってきました。その集大成として、教員引率の元で実施した実地研修の内容は、セブ島で英語教育を行っているQQ Englishにおける学習や英語レッスンの先生へのインタビュー調査の実施、現地NPO法人 DAREDEMO HERO主催のスタディツア―への参加等、多岐にわたりました。QQ Englishのプログラムは、国際社会学部の1年生の必修の英語プログラムに取り入れられており、オンラインによる1対1のレッスンは経験済みでしたが、実際に先生方から対面の指導を受けるのは初めてでした。
(スタディツアー参加の様子。写真中央:竹下裕子教授)
参加学生からの声
QQ Englishに関して
オンラインで受講するよりも、対面で実際に受講する方が何倍も上達した気がします。自分の言葉で意見を述べることを繰り返していると、最初よりもたくさん話せるようになっていると感じました。
英語を一日6時間以上、しかもスピーキングをすることは初めてだったので正直疲れました。しかし、先生はみんな優しくフレンドリーで明るく、どんなに英語が下手でも優しくサポートしてくれるので間違えることを恐れずどんどん英語を発することができる環境があったことが一番良かった点だと思いました。フリートークで先生にどうしても伝わらなかった内容があったので、その後悔を胸にこれからも英語の勉強を頑張りたいと思います。
SDGsの授業は、貧困や教育、労働などについて政府・コミュニティー・個人の観点から何をすべきなのか解決策を考えることと、英語で内容理解や表現する事が難しかった。しかし、先生のヒントや丁寧な教え方のおかげで理解しやり遂げることができました。
今回のプログラムの難易度は比較的良かったと思います。SDGsの話題的に、先生のバックグラウンドを知れてとてもよかったです。
授業を受けて、SDGs の問題について解決方法を考えることが難しかったけれど、先生のサポートがあり、休まず最後まで授業をやり遂げることができた。また、先生との雑談も楽しく、聞き取れないことやわからないフレーズなどがあり、自分の英語力向上につながり、英語が少し上達したと感じられました。
よく聞くような日常会話と違って非日常的な単語が出てくるので、内容的には少し難しいなと感じました。ですが、分からないところは丁寧に教えてくれ、下手な話し方でも先生たちは汲み取ってくれますし、SGDsについての会話の中から関連して、フィリピンの話などもしてくださったので教科書以上の学びができたのではないかと思います。
(QQ Englishの先生と:写真中央)
NPO法人 DAREDEMO HERO主催スタディツア―の感想
≪スタディツアーの内容≫
カレタ墓地で生活する子どもたちの支援に参加し、墓地での生活の様子やフィリピンの貧困問題等について学びました。墓地では、子どもたちが少しでも栄養を摂ることができるように、大鍋いっぱいの食事を分けて提供し、学生たちも一緒においしくいただきました。事務所に移動した後は、文化交流活動および教育支援の一環としてNPOが特に教育支援をしている奨学生たちに向けて日本について紹介するプレゼンテーションを行いました。"ことわざ"を通して日本の価値観について知ってもらおうと、パワーポイントを使って説明しました。
(カレタ墓地の様子)
カレタ墓地やプレゼンテーションまで経験して、相手の立場になって考えてみたり、何ができるのか考えたりしました。もう2度とない貴重な体験をし、日本に帰国した後、どんなことができるのか、SDGsの目標や貧困層の解決、フィリピンの生活水準の向上することがどんなに困難なのかを実感できました。
今まであのような状況下で暮らしている子供達に会ったことがなかったため、忘れられない経験になりました。最初のオリエンテーションの笑顔の輪の話が印象的で、どんな状況下でも笑顔でいる大切さを実際に子供達と触れ合うことで感じました。ただ社会問題を聞いて鵜呑みにするより、実際に自分の目で確かめることが重要だと思います。
貧しい子供達に対して「かわいそう」と思ったり「悲しい」と感じたりする私たちの印象が覆されるような内容でした。子供達の笑顔を見たり、子供達の夢を聞いたりしてみると貧しいとは思えないぐらい幸せに暮らし、努力していることを実際に見て学ぶことができました。子供達がきちんと教育を受けて将来大人になって自分にとって正しい選択を選べるように、立派な人間になれるように願っています。子どもたちの成長が楽しみです。
今回の体験では、笑顔の連鎖についてとても印象に残りました。可哀想だから助けてあげたいという思いで参加しましたが、実際に参加してみると、子どもたちはとても笑顔で不幸で可哀想な子たちとは全く感じませんでした。むしろ、私が子どもたちからたくさんの笑顔をもらい、幸せな気持ちになりました。
また、授業をした子どもたちは、家族を守りたいという思いで医者や、弁護士、看護師になりたいと言っていました。人のために何かをしてあげたいと思う気持ちにとても感銘を受けました。
初め、墓地で暮らしている人々の所に行くというお話を聞いた時、とても怖かったです。墓地のイメージと言えば静かで暗いイメージで人々もそのような雰囲気なのではないかと思っていたからです。しかし、そこにいたのは物を分け与え、小さな、弱い立場のものには優しく、常に笑顔で駆け回っている子供たちでした。子供たちと居るとそこが墓地だということを忘れるほどでした。
この1日で2度とできないような体験をさせていただきました。最後の振り返りでも述べたように、日本人が貧困層の子どもたちに対して「かわいそう」と言うのは間違っていると改めて思いました。彼らは、自分たちのことを可哀想とは思っていないし、不幸だと思っていないと思います。だからこそ、私たちが彼らたちのことをかわいそうや不幸であるという権利はないと感じました。この経験を通して、外から想像するだけでなく実際に行動して自分の意見を持ったり感じたりすることが重要だと感じました。
(日本のことわざを教えている様子)
来年度に参加する後輩へのアドバイス
英語については、1日平均6時間もしかもマンツーマンで英会話をすることはとても勇気のいる事だと思います。しかし、先生方はとても優しく私たちのたどたどしい英語を理解しようとしてくれて正しい文法に直してくれます。短い時間ですが、4日間だけでも成長を感じることが出来ます。
少しでも先生の言っていることが分からなければすぐに質問してみてください。そうして少しづつ会話ができるようになれば大きな喜びを感じることができます!
フィリピンは正直他の国と比べるとカルチャーショックが特に大きい国だと思います。ITパークを出ると日本では信じられない風景が広がっています。しかし、これもフィリピンの文化だと思って楽しんでください。私は文化を受け入れることは多文化共生社会においてとても大切なことだと思います。自分の当たり前を押し付けるだけでなく、尊重することも必要だということを頭の隅に置いておいてください。きっと文化の違いを楽しいと思えるようになるはずです!
自分を変えたい人、環境・教育・貧困問題などの問題に興味がある人、異文化に触れたい人、刺激的な体験・世界問題に貢献したい人などに履修してほしいです。確実に自分を成長させ、自立した思考、視野・視点を持てると考えます。この海外研修をやり遂げる事を第一に考え、積極的に体験すれば、一皮剥けたような感じがします。多くの学生に体験してほしい、自身の視点や常識を変える一歩になるプログラムでした。
学校でも街中でもフレンドリーな人たちが多いので、フィリピン人との交流については何も恐れる心配はないと思います。郷に入れば郷に従えと言いますが、日本や海外旅行で先進国のいい面ばかりを見てきた私にとってはショックを受ける文化や現状がありました。そのため、私は、文化だからと言って辛いことはなんでも受け入れて生活する必要はないと思います。日本とは全く違う環境のある国で何を知って何を感じ、何を考えるかが重要だと思います。日本からネットや本で知る知識よりも実際に現地に行く方が圧倒的に学べると思います。なんでも挑戦する姿勢を忘れずに頑張ってください。
(カレタ墓地にて) (文化交流活動)
(セブ島の屋台)
研修の様子
研修の様子の一部をTwitterやInstagramにて公開しています。
<Twitter>
海外研修C(フィリピン)研修の様子:QQ Englishや町の様子
海外研修C(フィリピン)研修の様子:QQ Englishでの学習の様子
<Instagram>
東洋英和公式Instagramはこちらから
※ハイライト【短期研修】から研修の様子をご覧いただけます。
関連リンク
「海外研修」についての詳細は、こちらのページより
東洋英和の留学プログラム全般のご紹介は、こちらのページより