【JICA出張授業】「支援」から「ともに考える」へ―博物館と国際協力の新たなつながり
10月5日(月)学部共通科目の「博物館教育論」に、独立行政法人国際協力機構(JICA)中東・欧州部 欧州課より2名の職員の方をお招きし、出張授業を実施しました。本学では学科を問わず学芸員資格の取得を目指すことができるため、当日は様々な専門分野を学ぶ学生たちが参加しました。
「なぜ博物館の授業でJICA?」と思われるかもしれませんが、JICAは途上国における橋や鉄道などのインフラ整備だけでなく、博物館の建設開発支援や文化財の収蔵品保管技術の提供、人材育成など、文化・教育分野の支援も幅広く行っています。例えば大エジプト博物館建設事業(エジプト) 、ペトラ博物館建設計画(ヨルダン) です。また、JICA市ヶ谷(地球ひろば)では体験型の展示やワークショップを行うなど、博物館的機能を備えた学びの場も展開されています。
今回の講義では、JICAについての概要や国際協力の最前線での取り組みについてお話しいただきました。また、11月に開催予定のボスニア・ヘルツェゴヴィナと共に歩んだ30年を伝える展示企画について、学生からの意見をヒアリングする機会もありました。
さらに授業後には、学生有志が学食でJICAの職員の方々と一緒にランチを共にしました。講義内では聞ききれなかった質問や、将来のキャリアについての疑問などについて、リラックスした雰囲気の中で直接お話を伺う貴重な交流の場となりました。受講した学生からは、国際協力や博物館の役割について多様な視点からの学びや気づきが寄せられました。
- 自律と共創の支援
ただ資金や物を届けるのではなく、現地の技術や自律的な維持管理を支え、「支援する」のではなく「一緒に考える」姿勢の大切さを学んだという声が多く上がりました。
- 「伝える力」と博物館・学芸員の役割
博物館における収蔵品保管技術や展示による「伝える力」が、文化・芸術の継承や地域発展、ひいては国際的な平和構築にも大きく貢献していることを実感していました。
- 学びの広がりとキャリアへの気づき
学芸員資格の学びや展示デザインの知見が、博物館内にとどまらず、国際協力などの幅広い分野で活かせるという新たな発見を得る機会となりました。
国際学科 町田小織 講師のコメント
国際協力と博物館教育という一見異なる領域が、「体験を通じた学び」や「文化を未来へ・他者へ伝える力」という共通軸でつながっていることを、学生一人ひとりが実感できる貴重な機会となりました。ご来校いただきましたJICAの皆様に心より感謝申し上げます。
【お知らせ】
JICA市ヶ谷(地球ひろば)にて「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ月間」が開催されます!
11月、JICA市ヶ谷(地球ひろば)では「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ月間」が開催されます。
日本とボスニア・ヘルツェゴヴィナの30年にわたる歩みや国際協力を伝える展示・関連イベントが予定されているほか、施設内の併設レストランJ's Cafeでは、期間限定で本場のボスニア・ヘルツェゴヴィナ料理も楽しむことができます。今回の授業で国際協力や文化交流に興味を持った方は、ぜひ足を運んでみてください!
- 会場: JICA市ヶ谷(地球ひろば)
- 主な企画: ボスニア・ヘルツェゴヴィナ関連展示、イベント、料理提供
詳細はJICA地球ひろば公式ホームページ等で後日掲載予定。


※ 2026年度より、人間社会学部 総合心理学科、子ども教育学科、国際学科で募集します。