ようこそ英和の森へ!緑いっぱいわくわく造形あそび2024を開催しました
今年も保育子ども学科 三上慧准教授が協力する緑区連携事業「ようこそ英和の森へ!緑いっぱい わくわく造形あそび」が、12月に本学で開催されました。このイベントは、横浜市が推進する「横浜みどりアップ計画」の一環として、地域の子どもたちとそのご家族を対象に実施しました。
身近な自然物を活用した箱庭あそびは、三上准教授が「こども環境学会」(2024年6月)で出会ったワークショップを参考に、緑区と英和の森を想う気持ちが込められています。
当日は天候に恵まれ、参加者たちは森を散策しながら、冬ならではの自然の恵みにふれ、観察を楽しみました。英和生から植物の説明を受けたり、珍しい木の実を見つけたりする子どもたちの表情は、生き生きとしていました。子どもたちは夢中になって様々な色や形の落ち葉、花びら、ドングリなどを拾い、英和生が準備した新聞紙エコバッグに大事に入れて、図工室に持ち帰りました。
図工室では、それぞれが集めた素材を使い、家族で箱庭をつくってあそぶ時間となりました。他の素材(粘土、木材、竹、毛糸など)と自由に組み合わせ、想像力豊かに表現された『家族の庭』を、最後には全て並べてつなげ、鑑賞も楽しみました。長いスギの葉を橋にしたり、竹をトンネルにしたり、花びらを敷き詰めたり、枝と葉で樹木の姿を蘇らせたりするなど、どの庭も個性的で、子どもたちの想像力と創造力の豊かさに、英和生もわくわくさせてもらいました。さらに、モミノキを土台にして、粘土でクリームをこねて、飾りつけた「木の実のケーキ」も時間と手間をかけて手づくりを楽しみました。
保育子ども学科の学生たちは「英和のおねえさん」として、子どもたちに寄り添いながら活動を支えました。参加した保護者からは、過去に体験した自然にふれるワークショップとは一味異なる英和らしい造形あそびに、『子どもが楽しそうに活動している様子が見られて嬉しかった』『学生さんたちが一人ひとりに丁寧に声をかけてくれて安心して任せられた』といった声が寄せられました。
今回のイベントは、地域社会とのつながりを深めると同時に、子どもたちが自らの手で魅力ある緑の空間をつくる機会にもなりました。今後もこうした取り組みを通じて、地域と大学が未来の緑を考え学び合う活動を継続していきます。