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2024年02月16日

人間科学科 卒業研究発表会が開催されました

1月29日(月)に人間科学科の4年生による、卒業研究発表会が開催されました。4年ぶりの対面開催となり、4年生の代表者7名が大勢の聴衆の前で堂々と発表を行いました。会場には、教育・人間学専攻の3年生・4年生が集まり、発表ごとに質疑応答がなされました。1年生・2年生はZoomで参加し、将来を思い描くきっかけとなる一日を過ごしました。対面で発表を行わなかった学生の卒業研究はGoogleClassroomにて動画形式のポスター発表として学内共有されました。

教育・人間学専攻、心理科学専攻の専攻ごとに研究テーマや研究手法は異なりますが、それぞれ指導教員からの研究指導をもとに研究を進め、4年間の学びの集大成としてまとめ上げました。今回の口頭発表会では研究背景・研究目的・研究手法・調査結果から考察を導き出し、それぞれの視点で考えを述べていました。口頭発表のあったテーマの一部をご紹介します。

  • 教育・人間学専攻
    野田潤 講師ゼミ 専門:家族社会学、社会学、ジェンダー論
    4年生 深水 小百合さん
    【少年漫画におけるジェンダー表象―女性キャラクターの描かれ方と暗黙の性役割―】

    少年漫画の女性キャラクターの位置づけを年代ごとに比較し、その描かれ方と、暗黙のうちに設定されている役割について、考察がまとめられていました。漫画という身近な切り口から、女性が行うべきものという性役割の解消や、性別に関係なく活躍できる環境の整備を念頭に、卒業研究に取り組みました。
  • 心理科学専攻
    秋本倫子 准教授ゼミ 専門:臨床心理学
    4年生 松橋杏子さん
    【母娘間の行動的・精神的距離は精神的自立にどのように影響するのか】

    アンケート調査と検定による有意差から考察をまとめる手法をもとに、聴衆を意識したプレゼンテーションで発表を行いました。1人暮らしと実家暮らしの大学生にアンケート調査を行い、精神的自立性に関する尺度を用いて数値化し、考察をまとめました。質疑応答では、教員からの検定プロセスに関する質問に対して、受け答えをする様子が見られました。

今回の口頭発表のプレゼン指導を行った田中智彦 教授は「プレゼンテーションは研究してきたものをその場にいる人にプレゼントすること、スマホで原稿を見ながらではなく、話を聞いてくれている人に語りかけてくださいと話しました。それぞれのスタイルで見事にやり切ってくれました」と今回の指導を振り返るとともに称賛の言葉を発表者に送りました。

人間科学科主任 尾崎博美 准教授は、「4年ぶりの対面開催で、対面を中心としつつも、Zoomを取り入れたハイブリット開催であり、学科初の試みでした。発表者の皆さんは、他の人が見てくれて反応を返してくれることで、閉じた世界で煮詰まらずに、他の人とのやり取りを始めていくという今回の経験を今後に生かしていってほしいです」と締めくくりました。

4年生の皆さん、本当にお疲れ様でした!