緑区連携事業『廃棄物に現状等に関する講義と都筑工場見学』を実施しました
12月23日(木)、横浜市緑区と東洋英和女学院大学は、連携事業の一環として『廃棄物に現状等に関する講義と都筑工場見学』を実施しました。本学のSDGs研究会Comraderyと国際社会学部 河野毅 教授(専門:比較政治学、国際機関と地球規模課題)が12月11日(土)に実施した『みどりサンタプロジェクト2021』のフォローアップとして開催しました。
本学学生13名は、横浜市都筑区にある横浜市資源管理局都筑工場を訪問し、2つの講義を受講しました。まずは、資源管理局政策調整課担当係長の畑裕巳様より廃棄物処理の基本法令、リサイクルの現状、食品ロス削減の取り組み、プラスチック対策についてご講義をいただきました。次に資源循環局緑事務所の星純一様から、ごみ収集体制、収集車の動き、収集作業で困ること、ごみ削減のために大切なことについてご講義をいただきました。その後、都筑工場を見学しました。都筑工場は横浜市にある4つの焼却工場のうちの一つで、1984年に竣工し、24時間で800トンの処理能力がある工場です。焼却された灰は太平洋に面した南本牧の最終処分場に埋め立てられています。また、焼却した熱で最大13,000kW/hを発電し、さらにその余熱は近隣の温水プール、老人福祉センター、地区センター、保養センターで利用されています。
SDGsの目標13では、気候変動に具体的な対策をとることを世界に求めています。そのため横浜市でも分別・リサイクルから一歩進んだごみ減量と二酸化炭素排出の削減目標を掲げ、2025年(令和7年)までに、ごみ処理に伴い排出される温室効果ガスを2009年度比で5割削減することを目指しています。この計画を「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」といいます。市民も企業も団体も、分別・リサイクルを進め、食品ロスを削減し、地球にやさしい生産と消費の循環を作り上げる必要があり、これはSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」にうたわれています。
SDGs研究会Comraderyの2代目代表の国際社会学科2年山川真依さんは「自分が出すごみの最終処分場の不足が心配。一人ひとりが高い意識を持ってごみの削減とSDGsの達成に貢献する必要性を感じた」と感想を述べてくれました。
個人が主人公のSDGsの推進を学び、行動する本学生たちの活動に今後もご期待ください。

