ミス・ハミルトンのサマーハウスが発見されました

2010/08/03

昨年2009年の11月に一粒社ヴォーリズ設計事務所より学院に、「軽井沢にミス・ハミルトンのサマーハウスが現存している」という連絡が入りました。今まで、そのような別荘の存在は知られていませんでしたので、驚きのニュースでした。


  • ミス・ハミルトン


第15代および第17代校長。東洋英和、中興の祖。創立50周年を機に現代にいたる学院の教育機関としての基を築きあげた宣教師の先生。校舎建築をヴォーリズに依頼したのもこの方でした。



その別荘がなぜ今になって発見され、しかも東洋英和との関連がわかったのでしょうか?その陰には現在の所有者である山田様の大きなご尽力がありました。別荘を建てようと熱心に研究し軽井沢を見て歩いていた山田様には気になる古い建物があり、「もしやヴォーリズの設計では?」と思い続けていました。そうするうちにその界隈が気に入って隣の土地を購入、一粒社ヴォーリズ設計事務所に設計を依頼し別荘を建てられました



その後、隣地も売りに出て買い足された山田様が土地の境界にある石に刻まれた名前と古い登記簿を照合するうちにハミルトンとホルドの存在が浮かび上がり、彼女たちが東洋英和の宣教師であったこと、そしてやはりその建物がヴォーリズの設計であることが判明しました。一粒社ヴォーリズ設計事務所のご縁で学院との連絡が取れ、別荘がミス・ハミルトンとミス・ホルドのものであったことは確実になりました。




そこで,この8月に学院の史料室と広報のスタッフが別荘を訪問し、見学させていただきました。内部にあった調度品などはすべてなくなり、板壁や床などは傷んでいましたが、建物の骨組みは驚くほど丈夫なままであり、ヴォーリズらしさの垣間見られる空間でした。緑あふれる閑静な環境と窓から吹き抜けるさわやかな風から、東京の暑さを逃れひと夏を静かに過ごされた宣教師の先生方のつつましくも爽快な生活ぶりが想像できました。






内部を清掃し、崩れた暖炉の外壁の石組みを改修し、別荘ゆかりの方々の写真を飾ってくださるなど、山田様のこの別荘への思い入れは学院にとって大変ありがたいものです。
この場をもちまして厚く御礼申し上げます。


(なお、この場所は非公開となっておりますのでご了承ください)



帰国後のミス・ハミルトンとミス・ホルド(1967年撮影)。お墓も一緒のお二人は生涯を通じて友情をはぐくみ支えあった仲間でした。

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