【子どもと心理(スウェーデン)実施報告】"福祉国家"スウェーデンで学ぶ保育・幼児教育・福祉のあり方
プログラム概要
プログラム名称:子どもと心理(フィールドワークC)
研 修 期 間:2024年2月11日(日)~18日(日)
研 修 先 :スウェーデン
本プログラムは、金森三枝准教授指導の下、事前授業で社会福祉制度や子どもの権利について学び、その後実地研修としてスウェーデンへ渡航する保育子ども学科の短期研修プログラムです。
実地研修では、幼児の教育・福祉施設を見学し、保育者と子どもたちとの関わり方を実際に視察することで保育に対する多様な考え方や日本との違い等について学びます。
参加学生からの声
・保育プログラムについて
スウェーデンの保育園や学童保育・小学校などを訪問し、実際の北欧の保育・教育に触れて日本の保育・教育とあらゆる角度での違いを体験することができた。スウェーデンの保育・教育は様々な角度から子どもたちの興味や好奇心を引き出すことができ、子どもたちの利益を最善に考えられた環境設定を私自身も日本で活かしていきたいと思った。
スウェーデンは移民を多く受け入れていることから、様々な国籍の子どもたちや保育者、多言語を話すことができる保育者が多くいた。ある園では、色々な国や地域で育った子どもたちの経験や知識を活かした保育を目指しているというところがあった。実際に、さまざまな国のお祭りや伝統文化を体験することで一人一人の経験を汲み取った保育が実現できていると感じた。
北欧では子どもたちが自らの興味や関心に基づいて学び、自己表現する機会が多く設けられている。このような支援は子どもたちの自己肯定感や創造性を育む上で重要なことであり、日本の幼児教育にも取り入れるべき点だと感じた。異なる文化や背景をもつ子どもたちが安心して学び、成長できる環境を整えることが社会全体の課題であると感じた。
私たちが部屋の中に入るとギターを持った先生を囲んで子どもたちが歌のプレゼントをしてくれた。スウェーデンの歌を何曲か歌ってくれた後に日本語で「きらきら星」を歌ってくれた。保育者が教えたのではなく、子ども自身が興味を持ち、YouTubeでビデオを観て自然と覚えたそうだ。他にも日本について色々と勉強してくれていた。
約1週間の研修を通して、日本とスウェーデンの保育の様々な違いに気づくことができた。実際に現地に足を運び、自分の目で見られたからこその学びがたくさんあり、とても良い経験となった。今回の研修での学びを糧にこれからもより良い保育者となれるよう精進していきたい。機会があればぜひ別の国の保育についても現地で学んでみたいと強く思った。
私も保育者という職業に就くために、スウェーデンでの保育方針である「子どもらしさを引き出す」ということを大切にしたいと考える。子どもたち自身が興味のあることやしたいことから学びを得られるように保育をし、子どもの個性や可能性を信じてサポートすることができるようにしたいと感じた。スウェーデンで学んだことを活かしてこれからも保育の学びを深めていきたいと考える。
・街の様子
ストックホルムの街並みはコンパクトで近代的でありながら、旧市街では中世の街並みも楽しめるところが魅力。大小さまざまな島を橋で繋いでいる独特な地形や、景観を美しくするために高さが同じになっているマンションが特徴的で、飲食店やカフェ、スーパーなどの商業施設も多い。
Vilan(ヴィラン)にある保育園は、交通の便がよく船で街まで5分で行くことができる。最寄りのバス停からナッカ市にあるショッピングセンターなどがあるセンター街までも5分程度でいくことができる場所に建てられている。保育園の近所に高齢者施設があり、月に1度訪れて利用者と運動や制作、食事やフィーカを共にする。毎年夏のパーティにも利用者を招待するなどして子どもたちに関係性を築く練習を行っている。保育園の隣には、小学校が建てられていて、高学年の子どもが保育園を訪れ園児に対して読み聞かせを行っている。
ストックホルム宮殿
ストックホルム市庁舎:黄金の間
スウェーデンの家庭料理ミートボールとじゃがいも
<関連リンク>
X (Twitter) 子どもと心理(スウェーデン)研修の様子
「子どもと心理」プログラムの詳細は、こちらのページより
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