公認心理師ガイダンス・心理実習報告会を開催しました
9月12日(月)、人間科学科心理科学専攻1~3年生向けの公認心理師ガイダンスと、「心理実習(見学実習)」を終えた4年生の「心理実習報告会」を開催しました。
公認心理師ガイダンスでは、「大学院内部推薦説明会」も兼ねて、公認心理師の仕事の概要・資格の取り方、履修上の注意などの説明が行われました。本学は、大学・大学院共に、公認心理師資格のためのカリキュラムが整えられており、充実した実習内容が特徴となっています。学部生には、一定要件を満たすことで、大学院入試の一次試験が免除される「内部推薦」の制度があります。内部推薦生として大学院に進むためには、1年次からひとつひとつの科目にしっかりと向き合い、コツコツと積み重ねていくことがポイント、とコーディネーターの長谷川(明)教授・小坂教授はエールを送りました。
そのあと、9月上旬に「心理実習」を終えたばかりの4年生から報告がありました。一人ずつ①最も印象に残った見学実習体験、②学んだこと・成長したこと・変わったこと、③後輩へのひとことを発表しました。
本学の「心理実習」は主要5分野(保健・医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働)をすべてカバーしており、今年の学生は9か所の施設について、さまざまな実習を体験しました。学生の引率指導を行ったのは、公認心理師・臨床心理士を目指す大学院生も指導する教員であり、将来を見据えた一貫教育となっています。
今回の「報告会」では、病院、教育相談機関、少年鑑別所、大手企業のストレスケア部門、大学近隣の福祉施設の生活支援部門、そして 六本木の大学院にある心理相談室「東洋英和こころの相談室」についてのエピソードが、たくさん紹介されました。
「同じ領域でも利用者へのアプローチ方法が異なる場合もあるが、常に利用者さんを第一に考える姿勢が共通していた」「クライエントの方が持っている軸に寄り添うことが大切。一つの取り組みに、相手を理解し、共感し、伝える力などの様々な力が必要となる」などの現場に触れることで得られた学びの声がありました。出席した3年生に向けて、「大変だけれども、実習ならではの達成感が大きい。体調に気をつけて」「お互いに励まし合おう。応援しています」などのアドバイスがありました。
さらに、学科主任、心理科学専攻の教員も報告会に参加して、学生の生き生きとした報告に温かいメッセージが送られ、和やかな会となりました。