田中極子准教授『国際社会ゼミナール』授業紹介。6/16OCゼミ体験会先取り!
現状に問題があるとしたら、それはなぜなのか?
この言葉は国際社会学科 田中極子准教授(専門:国際法)の4年生のゼミ活動で、何度もゼミ生に投げかけられた言葉です。学生たちは卒業論文のテーマとその選定理由を発表し、ゼミ生同士で質問を交わしながら、田中准教授の解説を通じて議論を深めました。テーマは1年次からの現在までの授業が選定のきっかけであるものが多く、卒業論文作成は1年次からの学びの集大成であると言えます。
テーマとして触れられた内容の一部は以下の通り。
・ファストファッションの工場の労働環境と、周辺の環境問題
・環境破壊/地球温暖化対策を進めるための先進国と途上国の関係
・国際紛争の平和的解決のための対抗措置の正当性/必要性
・動物の殺処分にかかる国ごとの問題意識と法整備
・戦時中の市民保護と国際法の実行性
テーマにおける軸を的確にとらえ、テーマ同士の共通点や「国連・国際法・時事問題」との関係性を紐解く解説にゼミ生たちが惹き付けられたように見えました。学生自身がたどり着くべき問題点へ導く田中極子准教授のストーリー構成力と、引き出しの多さが、学生の学びへの真剣さを高めていると言えます。
例えば、国際法の中には、絶対に守らねばならない上位の規範として強行規範というものがあります。武力行使の禁止、ジェノサイド(大量虐殺)の禁止などが強行規範とされています。このように守るべきものとして定められるものの中に、市民(文民)保護は含まれるのでしょうか?含まれるのであれば、なぜ戦争はなくならず、無抵抗の市民が攻撃の被害を受けてしまうのでしょうか?
問題が一体どこにあるのか?なぜ今そのようになっているのか深堀して考えて、自分で伝えられるようになってほしい。なぜ?をたくさん考えてほしい
と田中極子准教授は語りました。
田中極子准教授から6月16日(日)オープンキャンパスのゼミナール体験会に際して、高校生へメッセージをもらいました。
「高校までと違い、大学のゼミの特徴はたくさん議論することです。自分の意見を言い、自分と違う意見を聞き、そこからさらに自分の理解を深めていくことが目的です。ゼミ体験では、実際に田中ゼミに所属する4年生の先輩と一緒に議論する楽しさを体験してください!」
東洋英和女学院大学では、6月16日(日)にオープンキャンパスを開催します!
特別プログラムとして、「ゼミナール体験会」を実施いたします♪
東洋英和ならではの<少人数クラスの授業><先生との距離感>を体感できるプログラム
となっています!詳しくはこちら
ゼミでの体験を通して、疑問や不安を解消しましょう。
ゼミナール体験会は、事前申込制となります。
※お申込み状況によっては、当日受付もご用意いたします。