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2023年05月24日

【保育子ども学科】キリスト教保育連盟・片山知子理事長による特別講話が催されました

515日(月)保育子ども学科の授業「キリスト教保育」の中で、一般社団法人キリスト教保育連盟・片山知子理事長による特別講話が催されました。

授業は、まず讃美歌『そのかず いくつ』の合唱で始まりました。
この曲を作詞したのは、今から約90年前に東洋英和幼稚園師範科で教員となられ、のちに短期大学保育科教授となられたドイツ人宣教師・G.E.キュックリヒ氏です。

「キュックリヒ先生と同じく、本日は、皆さんと所縁ある先輩のお話を伺いましょう」

佐藤浩代実習指導講師の紹介の後、片山知子氏による特別講話の時間となりました。
片山氏は本学中学部・高等部・短期大学保育科で学ばれた後、本学付属かえで幼稚園で教諭を務められ、今は本学院の評議員でもある、東洋英和女学院と大変ご縁の深い方です。


202305240101.jpgキリスト教保育連盟『幼児さんびか』より転載


キリスト教園・和泉保育園長でもいらっしゃる片山氏は、穏やかな笑顔で学生へ語りかけます。

すべての幼児保育の源泉をキリスト教におく西洋と異なり、クリスマスでさえキリスト教から離れた文化的普及をみせる日本において、なぜキリスト教幼稚園が広がったのでしょうか。
キリスト教幼稚園であってもその担い手には未信者が多い日本の保育現場において、今なお「キリスト教保育」が継承されているのはどうしてでしょうか。


幼稚園教諭、保育園長としての経験談を交えつつ、片山氏は優しい語り口でキリスト教保育の原点をお話くださいました。

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こうして皆さんにお話ができるなんて、以前の私には想像もできませんでした。
この不思議な導きを受入れるように、ある意味で受け身であることも、保育者には大切かもしれません。すべての恵みに感謝し、あらゆる子どもに寄り添って、共に育つことを喜びとする。そんなキリスト教保育の担い手になるかもしれない皆さんが、今後も研究を深めて、保育の場で羽ばたかれることを期待しています。


本学院における保育者養成には、百年以上の歴史があります。
日本のみならず海外の保育士や保育現場とも関わりある卒業生から、在学生は何を学んだでしょうか。
伝統ある本学ならではの結びつきを感じられる、保育子ども学科の授業風景でした。