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2023年02月17日

人間科学科 小林ゼミがセラピーロボットを活用した研究活動を行っています

人間科学科 小林 能成 准教授(専門:精神生理学)の3年生ゼミは、2022年度後期よりセラピーロボット「パロ」を導入し、ゼミ活動を行っています。

セラピーロボット「パロ」は、独立行政法人産業技術総合研究所により、「癒しの動物型ロボット」の研究成果として開発されたもので、タテゴトアザラシの子どもをモデルにしたフワフワした毛並みを持つロボットです。小林ゼミでは、「ラウちゃん」と名付けて、触れ合いを通じて、ストレス緩和効果や癒し効果、教育的効果などについて、心理的・生理的側面から実験・研究を行っています。

小林准教授が所属する学会(日本バイオフィードバック学会)の講演でセラピーロボット・パロに関する研究を知り、教育現場への利用を考え、東洋英和女学院大学 教育活動助成奨励金制度を利用して、後期授業期間中にリースを行いました。

ゼミ内での実験的研究と共に、広く在学生にもパロの存在と効果を知ってもらい、併せて女子大学生を対象としたパロの印象などに関する意識調査を兼ねた体験イベントを実施しました。1月18日~20日のお昼休み等に、ブースを設けて、他の在学生との触れ合い会を催し、アンケートを実施しました。アンケートからは、女子大学生の多くがパロに対して高い好感を持ち、癒しの効果を感じていること、今後も継続的に触れ合う機会と場所を希望していることが確認されました。

ゼミ生は「最初はロボットに感じて、セラピーになるのかと疑問に思ったが、触れ合うにつれて愛着がわいてきて効果を実感した」「アンケートからは、多くの人がかわいさとそれによる癒しを感じていて、最初の導入には見た目の重要性を改めて感じた」などと感想をくれました。

小林准教授は「いま多くの学生が大学生活において様々なストレスを抱えています。ゼミ生には、こういった身近なテーマを題材に専門的な研究を深めていきながら、さらにそれを現実問題の解決に結び付けて行ってくれればと考えています」とコメントをしました。