緑区×東洋英和 2022年度防災プロジェクトが始まりました
7月5日(火)、国際社会学部国際社会学科 桜井愛子 教授(専門:国際教育開発・防災教育)の3年生・4年生ゼミナールが合同開催され、緑区役所より危機管理・地域防災担当の皆様に講師としてお越しいただきました。
「SDGsと防災」をテーマに取り組む桜井ゼミナールでは、2021年度より緑区との防災プロジェクトをスタートさせました。とくに横浜市緑区に暮らす4,000名以上の外国人に対して、行政が伝えたい防災情報と外国人住民が知りたい情報とをつなげ、災害時に「誰一人取り残されない」ことを目指して活動しています。
合同ゼミの前半は、緑区役所総務課危機管理・地域防災担当係長の佐藤様より緑区の防災・災害対策、災害時の消防の活動について、お話いただきました。過去の災害現場の様子を目の当たりにし、学生たちは真剣な表情で聞き入っていました。佐藤様から「ハザードマップの見方がわかることで助かる人が必ずいる。皆さんが作成している外国人向けの防災ガイドは人命救助に関わっている」とプロジェクト推進に対するエールをいただきました。
後半は4年生が講師となり、ワークショップ形式で3年生に対して、みどり防災マップの使い方をレクチャーしました。ワークショップ中は緑区役所の佐藤様、海野様、石走様、大前様に各グループをご指導いただきました。『防災マップ活用ガイド』を利用して、3年生はハザードマップから様々な凡例を読み取り、地域ごとの防災情報を確認しました。『防災マップ活用ガイド』は、緑区役所・みどり国際交流ラウンジの協力のもと作成され、簡単な表現を用いたり、漢字にルビをふるなどする『やさしい日本語』が活用されています。
8月までに『みどり防災マップ活用ガイド』が印刷され、緑区に転入する外国人住民に配布されていく予定です。今後は年2回程度、緑区役所と協力して外国人住民に向けたワークショップを行うことを目標としています。桜井教授は「優しく、分かりやすく伝えることが大切です。誰かの命を救うことになることをめざしてしっかりと準備をしてほしい」と締めくくりました。
