卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。ご家族やご関係者の皆様におかれましては、お慶びもひとしおのことと存じます。心よりお祝い申し上げます。
今年も厳しい暑さの夏でした。その夏を経て、本日卒業を迎えた皆さんは、それぞれに濃密でかけがえのない時間を過ごしてこられたことと思います。歩んできた道のりや事情は一人ひとり異なりますが、それぞれが自分自身の目標や課題と向き合い、努力を重ねてきた思いは共通するものでしょう。今日この日を迎えた皆さんにとって喜びは格別であると存じます。
今、皆さんは人生の大きな節目に立っています。新しい人生のスタートラインに立っていると言ってよいでしょう。皆さんはぜひ、東洋英和女学院大学で学んだこと、そしてそこで得た知見と学識に誇りを持ってください。これらは、皆さんがこれから歩む人生の基盤となるものです。この基盤は、社会に出てから得る新たな経験や知識を積み上げていくための、堅固な礎となります。また、本学の教員による指導や、ここで出会ったかけがえのない友人は、皆さんの人生をより豊かで充実したものにしてくれると確信しております。
皆さんの学びは、東洋英和の「敬神奉仕」の精神とともにありました。「隣人を愛し、奉仕を厭わない」この精神は、歴史の試練の中で育まれ、受け継がれてきた揺るぎない精神です。皆さんはこれからの人生において、試行錯誤を重ねたり、歩むべき道を探したりする局面に直面することがあるかもしれません。どうすべきか迷ったとき、「敬神奉仕」の精神と東洋英和での学びは、旅人に方角を示す北極星のように、皆さんの途に光を灯してくれるはずです。大きな変化と不確実性に満ちた時代であっても、変わらない人生の座標軸を示してくれるでしょう。
最後にもう一つ、皆さんにお伝えしたいことがあります。どうか折あるごとに、母校を思い出してください。いつでも大学に戻ってきてください。母校は、皆さんが学問に励み、若き日々に大切な時間を紡ぎ合った場所です。ここには、いつでも皆さんの悩みに寄り添う教員、職員がいます。また、皆さんが社会で得た成果や経験を、ぜひ後輩たちに示していただきたいと思います。それは、皆さんに続く若い人たちに大きな勇気と、前に進む推進力を与えてくれるはずです。
さあ、皆さん、旅立ちの時です。自信を持って、明るい笑顔で新たな一歩を踏み出してください。
皆さんの未来が輝かしいものでありますよう心より祈念し、ご卒業のお祝いの言葉といたします。
2026年9月19日
東洋英和女学院大学
学長 藁谷 友紀