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大学概要

学長室から

2026年度 大学入学式式辞

 本日、入学式を迎えられた皆さん、ご入学おめでとうございます。東洋英和女学院大学の教職員、関係者を代表し、心よりお祝い申し上げます。同時に、今日まで皆さんを温かく支えてこられたご家族や近親者の皆さまにも、深く敬意を表すとともに、格別のお慶びを申し上げます。

 皆さんは、本学が新たな歩みを踏み出す、新学部学科の幕開けと共に、この記念すべき日を迎えられました。この学びの場には、優れた専門的知見を有する教員がおります。皆さんの大学生活を支えてくれる職員がおります。そして、これまでの東洋英和女学院を作ってきた卒業生と多くの関係者がいます。輝かしい歴史の集積であり、皆さん個人の歴史を育む大学、それが東洋英和です。皆さんは、そうした学びの環境を思う存分活用して下さい。

 さて、本日入学された皆さんは、大学での新しい生活として何を描いていますでしょうか。皆さんそれぞれ異なるでしょうが、はっきりしていることは、ここで描く主役は皆さん一人ひとりだということです。

 横浜の学びの空間は、自然に恵まれた広々とした空間です。皆さんは、GREEN×EXPO 2027が地元で開催されるという得難い機会に恵まれました。自然を通して世界の人々、社会、文化と接する機会ですし、国際的祭典に寄与する又とない機会です。

 ここ六本木の学びの空間では、街の再開発が計画されており、都市の強烈なエネルギーを感じるかも知れません。そうした恵まれた環境の中で、人としての幅、人生に厚みを与えるリベラルアーツと専門的知見の習得に努めることになります。その詳細のために、オリエンテーションを始めとした導入の仕組みが用意されています。

 一方で改めて、皆さんにとって大学とは、と問いたいと思います。

 関心あること、面白いこと、携わると活き活きできること、将来に向かって進みたくなる目指すもの、それを探すのが大学かもしれません。その意味では、大学は目指すものをみつけ、そこに辿り着く地図を描く場所かもしれません。真っ白なキャンバスに地図を描くには試行錯誤の方法が大切です。try and error です。試してみる、失敗を恐れず挑戦してみることが大切です。それは若者の特権でもあります。

 ただ、無闇に試行錯誤しても、単に彷徨うだけになりかねません。昔から、旅人は、夜道を進む時、北極星を頼りにしたといわれます。北極星は北の天上にあり動かないといわれる星です。旅人に、自分が立っている場所を示し、目標に向かってどちらに進むか、その方向を示してくれます。北極星は私たちの道しるべであり、迷った時に立ち返る原点のようなものです。皆さんの原点はどこにありますか。

 皆さんは、今日から東洋英和の原点、皆さんの前に額装されて掲げられていますこの「敬神奉仕」という原点を、一人ひとりが持つことになり、私たち皆でそれを共有する事になります。

 神を愛し、隣人を愛する。この精神の大切さを改めて強く強く感じております。世界は、いたるところで紛争、争いを抱えています。本来は人々の平和と幸せを謳い願う宗教が、紛争の原因のひとつとなっていることは珍しくありません。その中で、多くの人たちが生活をおびやかされ、人間としての尊厳を蹂躙されています。その深刻さは、映像の向こうの話ではありません。物価の上昇が取り沙汰され生活の脅威となっていますが、私たちにとって意味することはそれにとどまりません。

 私たちの精神「敬神奉仕」は、決して言葉だけに終わるものではありません。戦争という日本が歴史の荒波に翻弄された時代にも、東洋英和はその精神を掲げ、実践を心掛けてきました。時間の経過の中で、己を鍛え続けてきた強靭な精神です。私たちが拠って立つことができる場所、迷いそうになった時に戻ってきて、改めて正しい一歩を踏み出せる場所、文字通り原点と言えます。

 さあ、皆さんはまさに将来に向けて一歩を踏み出す時です。厳しい道になるかもしれませんが、明るく楽しく一歩一歩歩みを進めて下さい。私たちは、喜んで皆さん一人ひとりに寄り添い、時には皆さんと共に試行錯誤し、楽しく明るい時間を一緒に作り上げていきたいと考えています。

 改めて、心から、皆さん、入学おめでとうございます。

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東洋英和女学院大学
学長 藁谷 友紀

 

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