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映画「アンを探して」のご案内(終了)

この秋に公開される映画「アンを探して」は『赤毛のアン』をモチーフに日本とカナダ共同で撮影された映画です。今回が初めての作品となる宮平貴子監督は、主役の少女とその祖母が英和生であるという設定で、この映画を撮影されたそうです。

2009年10月31日(土)よりシネカノン有楽町1丁目ほかにて全国順次公開されます。プリンス・エドワード島オールロケで撮影された美しい映像と心あたたまるストーリーの「アンを探して」、是非ご覧ください。

 


東洋英和の皆さんへ

宮平貴子

3年前、「アンを探して」のプロデューサーであるユリ・吉村・ガニオンさんから企画の相談を受け、村岡花子さんの訳した『赤毛のアン』を読んだとき私の人生が変わりました。

戦時中、敵性言語と知りながら、まるでモンゴメリの化身のように、人間愛とユーモアの精神をもって「Anne Of Green Gables」を訳した村岡花子さん。歴史に「もし」はないといいますが、それでも私はこう考えます。「大戦前、もしミス・ショーが村岡花子さんにこの本を渡さなかったら...。」きっと、村岡花子さんの柔軟な決断で"赤毛のアン"というタイトルがつくこともなく、こんなにも日本人の女性の心に大きな影響力を持って届くことも無かったでしょう。そう考えたら、当たり前に身近にある「本」という存在自体が奇蹟の産物に思えて来るのです。

この日本語版『赤毛のアン』の誕生秘話にインスピレーションを得て出来上がったのが本作「アンを探して」です。最愛の祖母を亡くした少女・杏里は、一人アンの島プリンスエドワードに渡ります。初め悲しみに沈み心を閉ざしていた杏里は、島での様々な出会いの中、人生の大切なことを見つけていき、成長していきます。映画「アンを探して」の物語の終盤、お別れパーティの席で杏里はスピーチをします。主人公が伝える"『赤毛のアン』をありがとう"という言葉は、原作者のモンゴメリに捧げる言葉でもあり、日本の私達にこの本を届けてくれた村岡花子さんに贈る言葉でもあります。

今は、お金さえあれば手に入らないものはない時代です。だからこそ物質的に乏しかった時よりも、人にとって「幸せ」とは何かが、逆に見えづらくなっている時代ともいえるでしょう。村岡花子さんは戦後早々から日本がこのような時代を迎えることを予見し、日本の子供達が文学によって、人間にとって一番大切な理性と良心を学ぶことを切望されていました。それは「赤毛のアン」シリーズを訳しただけでなく、その他多くの文学的名作を翻訳し、日本の少年少女達に送り届けていることからも伺えます。

最後になりますが、この映画のおかげで、村岡花子さんのお孫さんの村岡恵理さんや、学院関係者の皆様、現役の学生さんなど、東洋英和女学院に縁の深い方々に多くお会いする機会を頂きました。皆様エレガントで、多くを語らないけれども、目の奥に生き生きとした輝きを秘めており、そのオーラそのものが「東洋英和で学んだ」という誇りと気品かも知れない、と強く感じました。実は穂のか演じる主人公の杏里も、吉行和子さん演じる祖母の静香も、東洋英和で学んだ人物という裏設定があるので、ぜひご同胞と思って、映画を楽しんで頂けたらと思います!

 

カナダの楽園プリンス・エドワード島オールロケ、人間愛に満ちた珠玉の物語

「アンを探して」

朝はどんな朝でもよかないこと?
その日にどんな事が起こるか分らないんですもの、 想像の余地があるからいいわ。

~「赤毛のアン」ルーシー・M・モンゴメリ著/村岡花子訳より
 
 

【あらすじ】
2008年夏。カナダで一番小さな州、世界で一番美しいといわれる島プリンス・エドワードに、一人の少女・杏里(アンリ・17才)が降り立つ。一緒に来るはずだった亡き祖母・静香が大切にしていた宝物、それは半世紀前、戦争の傷跡を残す東京で、恋をしたカナダ人兵士からもらった「赤毛のアン」だった。そして、祖母が残した古い大学ノートには黄ばんだ灯台の写真と大輪の薔薇の花"ピース"が描かれていた。
杏里は密かに祖母の初恋の兵士を探し始める。毎日灯台に自転車を走らせる杏里を不思議そうに見守るB&Bの女主人マリ。面倒見がよく溌剌としたマリと、"ちょっと変わった"隣人ジェフとの交流、またジェフの息子ライアンとの淡い初恋や、美人姉妹ミユキとミカとの出会いも杏里の旅に刺激をあたえ、優しく彩っていく。

旅の終わり、奇跡の薔薇"ピース"の秘密と、灯台の写真がピッタリと重なり、兵士探しをあきらめかけた杏里に素晴らしい終幕が待っていた。
 
   
c2009 Zuno Films グランジュテ
 

【この映画について】

「赤毛のアン」の島を舞台に祖母、マリ、杏里、三世代の人生と人間愛に満ちた珠玉の物語が誕生。カナダ在住のプロデューサー、ユリ・ヨシムラ・ガニオン(『keiko』、『ケニー』)の10年越しの企画だった。オリジナルストーリーで初監督という冒険であったが、この脚本を読んだ「赤毛のアン」の作者モンゴメリの孫・ケイト氏から「すばらしい、ぜひ映画化してほしい」という絶賛の手紙が届き、映画化にむけて動き出した。
キャストには映画初主演の大型新人穂のか、そしてロザンナ、カナダからは名優ダニエル・ピロン他、スタッフも宮平貴子監督を中心に日本とカナダの精鋭がタッグを組んだ。主題歌は監督の実姉でもある、沖縄が生んだ歌姫、jimamaが感動のラストを風が吹き抜けるような歌声で包み込んでいく。
人生を変えた本。心に残る出会い― 時を超えて伝えたい大切なこと。

見るだけで癒され、幸せになれる感動作が誕生した。


監督:宮平貴子 
出演:
穂のか ロザンナ ダニエル・ピロン 紺野まひる 高部あい ジョニー・サー 吉行和子 
企画・原案・製作:ユリ・ヨシムラ・ガニオン
プロデューサー:サミュエル・ガニオン  製作総指揮:クロード・ガニオン ポール・カデュ 
脚本:KIKYO GONPIN  脚本協力:クロード・ガニオン 藤本紀子
撮影:福本淳  照明:市川徳充  美術:マルタン・ジャンドロン  録音:渡辺真司
音楽:ロベール・マルセル・ルパージュ 
主題歌:「ETERNITY~永遠の言葉~」jimama(エピックレコード)
サウンドトラック:エピックレコード
後援/カナダ大使館 カナダ観光局 プリンス・エドワード島州政府観光局 
ケベック州政府在日事務所
日本―カナダ正式共同製作作品  日加修好80周年記念作品
c2009 Zuno Films グランジュテ
配給:シネカノン グランジュテ  配給協力:映画センター全国連絡会議
<2009年/カナダ・日本/105分/ヴィスタサイズ/SRD> 
公式サイト:http://www.grandjete.jp/lookingforanne/

公式ブログ:http://blog.goo.ne.jp/anne_partners

 

 
 
 
 
     
 
 
 
 

2009年10月31日(土)より

シネカノン有楽町1丁目ほかにて全国順次公開