講演会レジュメ


1. アルヴァ・ミュルダール(Alva Myrdal、1902.1.31〜1986.2.1)
 ・アルヴァ・ミュルダールとの最初の出会い
  1967年スウェーデン南部のロネビイ(Ronneby)で9月3日から8日にかけて開かれた第17回パグウォッシュ会議でアルヴァ・ミュルダールは主権国代表として「軍縮への新しいアプローチ」と題する講演を行い、その中で米ソ(当時)の軍備管理交渉(Arms control)を数々の事例をあげて厳しく批判。

2.The Game of Disarmament: How the United States and Russian Run the Arms Race, Pantheon Books, New York, 1976

3. 豊田利幸・高榎尭訳『正気への道―軍備競争逆転の戦略 T・U』岩波書店、1978年   (豊田 利幸氏)
(2の和訳)

4. アルヴァ・ミュルダールと豊田利幸の往復書簡
  『世界』岩波書店、第394号、1978年9月、111-131頁
  Bulletin of the Atomic Scientists, March 1979


5. 核問題(Nuclear issues)における日本語訳の意図的な混乱
  ・arms control → 軍備制限
  ・nuclear deterrence → 核抑止(研究社)
  ・nuclear deterrent   → 戦争抑止力としての核兵器(研究社)
  ・nuclear proliferation → 核拡散
  ・disarmament → 軍縮(中国語:裁軍)
    *中国では核抑止力を核威 力量と訳している


6. 物質の構造と化学反応
《原子・分子》
  原子がいくつか集まってひとつの粒になったのが分子
◎分子の大きさと重さ
  分子にはいろいろな種類があるから、例として鉛筆の芯の成分である炭素を考える
  *分子1個の大きさをりんご、飴玉、地球とくらべる
    分子 : りんご = 飴玉 : 地球(すべて直径)
    1 : 1個  = 1個 : 1個
    10-8 cm: 10cm   = 10cm : 109 cm

    分子1個 : 1gの分銅 = 人間(60kg) : 地球
    10−23g : 1g  = 6・104g : 6・1027g
◎原子核
  重さは原子とほとんど変わらないが大きさは非常に小さく非常に硬い
  大きさは10‐13 cmの単位ではかる(1ユカワ、 湯川秀樹、存在を予言)


7. エネルギー
《高いエネルギーと低いエネルギーの大きな違い》
◎電位差
  1ボルト  乾電池1.5ボルト(V)
  1Vの電位差で加速された1個の電子が持つ運動エネルギーを1eV(1電子ボルト)と言う。
◎化学反応の典型的な例としての酸化反応
  1個の炭素Cと1個の酸素分子O?が結合
  C+O?→CO?(二酸化炭素)+4eV
◎ウランの化学反応
  1個のウラン原子核の核分裂反応で約200,000,000eV(2×10?eV)の高いエネルギーが放出される。なお、水爆の主要な核反応である、1個の3重水素核と1個の重陽子の融合反応では、約18,000,000eV(1.8×10?eV)の高いエネルギーが放出される。


8. 放射線量
  1934年 許容量
  1965年 線量限度
  1977年 線量相当限度

  放射線の健康におよぼす影響の重さを見るには吸収線量だけでは不十分で、放射線の性質に関連する線質係数にかけた線量当量限度を考えねばならない。
  また、レントゲン技師のように職業上被爆する人と公衆の構成員に対する線量限度は区別することが〔1985年 パリ声明〕で決められた。


9. 「共生・共棲」
  『広辞苑 第5版』1998年11月
  「共生・共棲」
    @ともに所を同じくして生活すること
    A異種の生物が行動的・生理的な結びつきをもち、一所に生活している状態

  *相互に利益がある場合:共利共生
    <ヤドカリとイソギンチャク>
    <マメ科植物と根瘤菌>
    <地衣類と構成する菌類と藻類> など

  *一方しか利益を受けない場合:片利共生 Symbiosis
  これはギリシャ語をもとに1622年頃つくられた英語でWebsterのNinth New Collegiate Dictionary では state of living together in more or less intimate association or close union of two dissimilar organisms とされている。

  〔社会学〕では、人と人、集団と集団との関係によるもちつもたれつの共同生活

     ⇒人と他の生物の共生ならコトバの意味があるが、人と物(重生物)の共生はSymbiosisではない。



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