|
共生連携プロジェクト主催ワークショップ 「みんぱっく」で異文化体験!平成16年1月15日実施
ワークショップ報告 1.はじめに 「みんぱっく」は、国立民族学博物館で開発された主として子ども向けの持ち運び可能な「小さな博物館」である 。これまでに全部で6つの「ぱっく」が作られているが、いずれも地域ごとにスーツケースにまとめられ、それぞれの地域の日常用具や衣服及びそれらの理解を助ける解説書やビデオがコンパクトに収められている。これらは学校などに貸し出し、児童・生徒が具体的な「もの」を通じて異文化に生きる子どもや大人たちの暮らしについて想像をめぐらし、理解を深めることをねらいとして開発されたものである。 「ぱっく」はこれまでほとんど小学校から高校での利用に限られていたが、今年度冬に東洋英和女学院大学で1年生向けの演習形式の授業で用いる機会を得た。 2.授業の実施 <授業時間の構成>
4年生の3人や、当日授業に参加してくださった野口講師や人間科学部の下坂英教授(お二人とも連携授業プロジェクトのメンバーである)の補助もあって、衣装を着てみたり、楽器を演奏してみたりといった「ぱっく」を通したものとの触れ合いも無駄な時間を費やすことなく実施できた。 インターネットであらかじめ見ているとは言っても、実物に実際に触れられることの持つ力は大きく、最初は少々尻込みしがちだった学生たちも時間がたつにつれて積極的に物に触れ、参考資料にも目を通すようになった。 クイズにも学生たちは積極的に取り組んでくれた。主なクイズ問題は「韓国の子供たちの食べる姿勢の特徴」「今韓国の若者に人気のある音楽ジャンル」「イスラムの離婚の仕方と女性の地位」などがあった(参考資料参照)。 3.評価と今後の課題 地域研究を専門に含む学部の学生とは言っても1年生レベルでは世界の様々な文化に関する知識は表層的な上に知識量としても非常に少ない。そのような学生たちにとって、異文化の日常生活の文脈の中で実際に使われている「もの」がもつ魅力は非常に大きい。異文化の人々にも我々と似たような日常があるということを実感させると同時に、でありながらそこに様々な差異があることが具体的にわかり、それがなぜかを考えるきっかけになってゆくからである。物を介して異文化を理解する魅力を学生たちに伝えるためには、「みんぱっく」のような教材は不可欠なのではないだろうか。 民族学博物館としては大学などに対しても博物館自体や「みんぱっく」という教材の存在をより積極的に広報・宣伝するとともに、「ぱっく」をよりいっそう充実させることが必要であろう。「ぱっく」が対象とする地域のバラエティを増やすことも重要であるし、大学レベルの使用にも十分対応できるような種類の「ぱっく」(若者世代の文化を伝える、現在の「ぱっく」より専門性の高い解説教材を考えるなど)も開発することも必要になってくるだろう。 (本文は三尾稔の報告書より抜粋) 4.学生の感想 ☆貴重な授業に参加させて頂きありがとうございました。民族の違いに驚き、好奇心を駆り立てられました。 ☆今回「みんぱっく」のお手伝いをして、とても楽しかったです、実際に使用されているものを触ったり、見たりすることで、本で読んだり写真で見る以上に文化に触れ、興味を広げることができたと思います。一人ひとりが文化を作っているということを忘れてはならないということを改めて感じました。 関連リンク 国立民族学博物館 |