3.質疑応答



日本に来た理由と、今後どういう活動をしていきたいか。
79年以来日本とイランの国交は友好的だったので、日本からの国費で留学生として東京工業大学工学部に進学。きっかけは、日本の義足関連のセミナーを見て、日本の技術力に衝撃を受けたから。義足を作る工学士になりたいと思ったか、義足を作って義足を必要とする人を助けるのではなく、義足が必要なくなるように働きかけられればいいと考えるようになった。今後は地道にイランと日本を結ぶ架け橋のようなことをしていくのだと思う。

アレズさんは何人なのか?
留学生のパーティーでは留学生。電車の中では外国人。イスラムのデモではイスラム教徒。イラクで戦争があると、シーア派の一員。トルコ民族の集会に行けば、トルコ人にだってなる。
あなたたちもその時々によっていろんな顔(アイデンティティ)がある。

イランには大量破壊兵器が本当にあると思うか?
実際に見たことがないから分からない。
APTにも入っていないイスラエルが戦闘機を100機持っていても何もいわれないのに、どうして日本より少ない原子力発電所しか持たないイランが標的になるのか?アメリカはイランに「石油を打って原子力を作れ」というが、本当にそこまで必要だとは思わない。

イラン・イラク戦争ではどうしていた?世界中が平和になる日は来ると思うか?
戦争時には戦闘機が来るとシェルターによく避難した。
それらの戦闘機はフランス・ロシア・アメリカのもの。日本だってその戦争で儲かったはず。イランは貧しいのかといわれれば、確かに貧しいといえる。配給があった時期もあった。戦争で儲かっているのは武器を売る平和な国、その武器が使われている戦場の国は貧しい。このようなダブルスタンダード、矛盾が世界ではまかり通っている。
世界中が平和になるのは現実的には無理だと思う。

国民とは何か、民族の定義づけができる人なんていない。国も文化も帰属意識を持つものは全部なんとなく、イメージの世界のことであり、だから目に見える形で国境線がある。 

私たちは何をすればいいか?
どんなことでも疑う。イメージを捨てる。

疑うことで世界が変わるのか?
ちょっとしたことで大きなことが起こることもある。
ここにいる人の考え方がちょっと絵も変わればそれを軸に周りの人が変わることだってある。「なんとなく」などのイメージを疑う。それによって選択肢の幅が広がったり、多様性が生まれる。
直接でなくても影響を与えるものもある。
多様性があったほうがいいと思う。
考えることが大事。なんとなくで過ごさないこと。
北朝鮮がブッシュによって「悪の枢軸」といわれる。それによって興味を持った人もたくさんいるはず。そして知ることができた。北朝鮮に対して制裁を加えることはもちろんできるが、その先を考えたか?制裁後、おそらく多くの難民が出る。その難民が日本に来たら?

「なんとなく」から脱却すべき。



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