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保育だより 11月号

 
 
   
 

星野富弘さんのことばから感じたこと

10月9日、私は「星野富弘 花の詩画展」に行きました。玄関にポスターを掲示していましたので、足を運ばれた方がいらしたかもしれません。この日は富弘美術館館長 聖生清重氏の記念講演とOlive(教会やミッションスクールを中心に歌と証しをしているデュオ。ちなみにOliveの東 亜以子さんはかえで幼稚園の元保育者です)のコンサートがありました。
 ご存知の方も多いと思いますが、星野富弘氏は1970年、群馬大学教育学部体育科を卒業し、中学校の先生になります。しかし、着任して2ヶ月後にクラブ活動の指導中、頸髄を損傷し、手足の自由を失ってしまいます。この時のご自身の気持ち、また、ご両親の気持ちはどんなだったことでしょう。私の想像を超える苦しい、葛藤の日々だったと思います。お母さまは9年間の入院中、ずっと付き添っていらしたとのことです。その間には、イライラした気持ちを母親にぶつけたこともあったとのことでした。その時を乗り越えた星野氏は口に筆をくわえて水彩画、ペン画を描き始められました。星野氏の作品は温かい絵に詩が書き添えられたものです。
 たくさんの詩画が心にとまったのですが、その中からいくつかを紹介したいと思います。(残念ながら絵は紹介できないので詩のみの紹介です。)
 「支えられているから立っていられる 支えられているから崖に身体を乗り出せる 支えられているから見えない明日に夢を見られる 綱渡りのような私の人生あなた  に支えられて生きている」

 「苦しみも食べ悲しみもいっぱい食べて 大きな人になるのですよ 泣いた日もある 思い出をいっぱい残し 優しい人になるのですよ」
       *この二行目のことばはOliveの曲のために作られたものです

 「ゼロはいくつ足してもゼロだけれど 0.1でも残っていればいつか一になり百にだってなれる 数学は嫌いだったけれどこの足し算をやって行こう 今の私は0.1」

 人生や生活に悩みのない人はいません。私自身もそうです。でもなんだか前に押し出されるようなことばばかりです。

 実は星野氏の作品は画集やカレンダー、カードなどたくさん発売されて知っていましたが今まで私はあまり目を向けることがありませんでした。けれど、この度は違いました。詩画を観るとともに星野氏のこれまでの歩みを聞き、星野氏の詩を歌にしたOliveの曲を聞いたからでしょうか、星野氏のことばと絵が私の心に深くとどまり、励まされ、生き方を問われました。

 ところで星野氏の詩にはその人となりを感じる楽しいものもあります。
 「うどんがすき そばがすき ラーメンもすき メン類はみんなすき そんなわけで  シクラメンもすき」(シクラメンより)
 観ていて一人でニヤニヤしてしまいました。私もメン類もシクラメンも大好きですが、シクラメンと麺をかけるとは・・どんな時にも人にはユーモアが必要です。前に向かって生きる力になるのですね。

 私にとって一番心にぐっときたのは次の詩でした。 「神様がたった一度だけ この腕を動かしてくださるとしたら 母の肩をたたかせて  もらおう 風に揺れるぺんぺん草の実を見ていたら そんな日が本当に来るような  気がした」                                                         (永瀬真澄)


 「『足がよろめく』と言ったとき 主よ、あなたの慈しみが支えてくれました。わたし  の胸が思い煩いに占められたとき あなたの慰めが わたしの魂の楽しみとなりま  した。」(旧約聖書 詩篇94篇18?19)