ENGLISH

学院HOME 大学 大学院 生涯学習センター 付属かえで幼稚園 中学部・高等部 小学部 幼稚園
東洋英和女学院大学付属 かえで幼稚園
かえで幼稚園トップページ
幼稚園の紹介
保育の内容
幼稚園の生活
保育だより
入園案内
アクセスマップ
 
 

保育だより 4月号

 
 
   
 

かえで幼稚園のしん <真・心・新・芯・信>

春を待っていた植物が芽を出し葉を伸ばし花を咲かせ、それぞれの姿・色・香りで幼稚園の庭を明るく楽しくしています。私は神さまのつくられた自然界の美しさにうっとりとしながら、地面の下の見えないところにある根っこのことをよく考えます。根っこがあるから花が咲く…。その根っこは、最初は産毛のようなひょろひょろで、それから下に伸びたり横に張ったりとそれぞれ特質(個性)を出し、寒さや乾燥などの悪条件にも耐えて越えながら成長し、折々に「今だ」という時を与えられ順序をふまえて芽を出していく…。それは私たちの、そして子どもたちの成長に通じているということを思うと、感慨深いものがあります。
 私が30代の頃「もう十分に大人の年齢」と思っていましたら、教会の老婦人に「あなたはまだまだ根っこを張り伸ばしている時ですよ。人が芽を出すのは60になった頃。それからゆっくりと茎を伸ばし、70でつぼみをつけ、花を咲かすのは80からだわね」と言われました。その時は「へーっ」と驚きましたが、今になるとその真意がわかります。
 それならばなおさらに私たちは丁寧に喜びをもって、子ども一人ひとりがちょうど良い太さとその子どもらしい広がりのある根っこを育むことに心を注ぎましょう。その根が、これから伸びてくる芽をしっかりと良い方向に向けて支えていくと信じられるからです。今、何が大切かを考えていきましょう。

―真・心―
 さて、かえで幼稚園の2016年度の歩みが始まりました。年度の切り替えの期間に私たち保育者は時間をかけて「かえで幼稚園の保育の中で守り続けたいもの(大切にしたいこと)と、変えていくべきもの(改善したいこと)」について語り合いました。参考になったことのひとつは、昨年度末に保護者の方々にお願いしたアンケートの回答でした。多くの方々が、『一人ひとりの歩みを尊重しながら子どもの自発性・自律性・創造性を大切にする保育』・『保育者と保護者・保護者同士が関わりあって子どもを育むこと』等など、「これまでのかえで幼稚園の在り方(特色)は変えずにいて欲しい」という声を寄せて下さいました。幼稚園・保育園・子ども園等選択肢が多様な今、あえてかえで幼稚園を選んで下さった方々だからこその願いであると感じました。そしてその思いに私たちはかえでの保育の『真』と『心』を確認させられ、大きな励ましを与えられました。感謝です。

―新―
 一方、いくつもの建設的で具体的な意見や要望もありました。保育時間について・園の予定や行事のより早めの通知への希望・園からの写真の販売方法の改善・かえでの保育の良さの発信(広報)の仕方…等など。これらの多くは、ここ数年保育者の中でも課題としていたことでした。私たちは意見に流されるということではなく、与えられた一つひとつの事柄について子どもにとって・保護者にとって・教育の場である幼稚園にとっての意味を吟味した上で、少しずつ新しい方法に取り組んでいくことにします。保育の場における『新』も考え続けます。
 子どもをめぐる社会状況や女性の生き方が変化している今です。私たちはそのことにも意識を向け、保護者の思いやご家庭を支援しながら、一緒に子どもの日々を希望をもって守り支え、人生の基礎(根っこ)を養う教育にかかわる者でありたいと思います。

―芯―
 時代がどのように変わっても、かえで幼稚園の『芯』(軸)となるものは変わることはありません。それは、神さまの愛とイエスキリストとの交わりの中、子どもが(そして大人も)存在そのものを受け止められ安心して、主体的に、他者とかかわりながら生きることです。

―信―
 かえで幼稚園の保育は、信頼の関係の中に保たれています。神さま・イエスさまへの信頼、保護者と保育者との信頼の関係、保育者と子どもとの信頼の関係、保護者同士の信頼の関係、保育者同士の信頼の関係…。人間同士はそれぞれ違うので難しいこともあります。それでもゆっくりとつながっていけるのは、かえで幼稚園という場が、共に居る時間や寄り添い交わすことばの生まれてくる場だからです。
 進級児の保護者の方、新入園児の保護者の方、これから始まる春夏秋冬、子どもたちを一緒に愛し育むなかまとして、「おはようございます」と挨拶を交わしあい、笑いあい、支え合い、喜びも悩みも分かち合っていきましょう。私たち大人も、まだまだ根っこを張っている途中なのですから、育ちあっていきましょう。
 子どもと心とからだをふれあわせて生きられるこの時は、きっと人生の中で特別に豊かな尊い時間となります。

 <聖書のみことば>
   『知る力と見抜く力とを身につけて、あなたがたの愛がますます豊かになり、
                                本当に重要なことを見分けられるように。』
                                                 フィリピの信徒への手紙1:9


                                                            大漉 知子