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東洋英和女学院大学付属 かえで幼稚園
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保育だより 9月号

 
 

子どものしあわせ

暑い夏をくぐりぬけ、秋を迎えました。風のにおいも、空の色も、虫の音も変わってきました。
 キャンプで出かけた追分の野原に真っ黒なコオロギがたくさんいました。体長が2.5cmほどで、子どもたちも先生たちも「おおきい、おおきい」とびっくりしていました。私はもっと大きいコオロギとの思い出があるために、「かわいい、かわいい」と言っていました。
 コオロギを追いかけつかまえては虫かごに入れていくことに興じる子どもたちを見ていて、『そう、そう、楽しいのよね。やめられないくらいにね…』と、子どもの頃の自分を思い浮かべていました。コオロギだけではなく、セミも、蝶も、ダンゴムシも、カエルも…とにかく持っている入れ物に入るだけ、捕るに捕ったものでした。もう夢中になって、時を忘れて、虫の命のことなど考えることもなく、母の「あらあら、またこんなに〜」と言う声を気にすることなく…。ドングリや花びらや石や貝殻等もそうでした。
 何かをみつけて、とって、集めるということは、それ自体に楽しいことなのです。ちょっとぐらいの手間や苦労はなんのそのです。大人ならば、その後の益になるものを合理的に収集や収穫するのですが、子どもは違います。後(明日)のことは考えずに、今『おもしろい』と思えることに心を集中させます。くりかえし、くりかえし楽しめます。それが、しあわせなのです。
 幼稚園での、砂遊びも、積木も、ままごとも、木工も、そしてもうすぐ始まるであろう『うんどうかい』でも…。夢中になって続けている中で、周りのものごとを学びとり、自然や人に出会い、時には失敗や挫折も越えながら、体験をひろげていきます。「あぁ、おもしろい」「もっと、こうしたいな」という気持ちを、少しずつらせん階段を登るように形にしていきます。そういう時の積み重ねによって、希望を持ってより良いものに向かって生きる土台が養われていると信じます。
 一人ひとりの「しあわせ」を感じ取り、支える秋にしたいと思います。

            「いつも 喜んでいなさい」
                              テサロニケの信徒への手紙T 5:16

                                                          大漉 知子