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東洋英和女学院大学付属 かえで幼稚園
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保育だより 7月号

 
 
   
 

出かけて帰り、帰って出かける子どもたち

この6月は、入園を考える方の見学や、教育関係・保育関係の方々の見学が続いた月でした。その方々からの子どもの遊ぶ姿を見ての感想で、私にとって確認や励ましを与えられたことばは、「一人ひとりの子どもたちの目がいきいきしていて、幸せそう」「よく遊んでいますねえ」「物も人も大事にされているのが感じられます」「穏やかな安心な空気に包まれていますね」…というようなこと。これらのことが、守られ続くよう、いっそう努めたいと思わされています。
 「そろそろ片付けましょう」という保育者のことばを聞いて、遊びに区切りをつけ、出してあったもの全てを一旦片付けて、それぞれの保育室に戻って行く子どもたちの姿を見ての感想もあれこれと寄せられました。その中で「子ども自らが『ここまでにしよう』と遊びの終わりを決められるって大事ですね」と、おっしゃった方に、私は、「遊びに満ち足りた思いがあると、終わりにできるのだと思います。子どもには、『この続きはまた後で(また明日)できる』という希望があります」と応えました。また、「それぞれがそれぞれの場所で遊んでいたのに、遊び終わった子どもは、すーっと吸いこまれるように、自分のクラスに帰っていきますね」と言われた方には、「子どもたちにとって、クラスは、港でありホームです。そこに帰り、そこに居て、そこで集うことが安心であり喜びであるようにと思っています。また、戻る場があるから、また出て行けるというのも大事なことですね」と応えました。
   お話ししながら、つくづく、クラスの存在の意味を感じました。子どもたちはそこで、先生と共に、カリキュラム(保育計画)に添ったその年齢に合った集団活動をし、話を聞くこと・体験(学び)をすること・気持ちを響き合わせてひとつのことを一緒にすること・共に祈ること…等の経験を重ねていきます。
これも幼稚園の内容ですし、教育(共育)の場としての役割です。それと共に、クラスルームは、着替えること、トイレにいくこと、食べること等、基本的な生活の場でもあります。子どもは、遊びの合間にもいちいちクラスに帰って来て、そこで生活に必要なことを整え、また出ていきます。そして…、帰る場は、ほっとして、くつろぎ、休む場でもあります。
今後も、これらが成される場であるよう、見直し、関わっていきます。
  人は、くつろぎ、生活し、大事なことを教えられる(語りあえる)ホームがあってこそ、安心して、出て行ける存在です。子どもにとって、幼稚園でのホームは自分のクラスですが、なんといっても、帰りつくホームは、家庭であり、保護者の(特にお母さんの)腕の中、まなざしの中です。
 かえで幼稚園の子どもたちは、「子どもの小さいうちは、子どもの近く(家庭)にいて、手と心をかけよう」「『ただいま〜』と帰ってきたら、『おかえりなさい』と迎え入れるようにしよう」と願っていらっしゃる(または、仕事か家庭かを迷いながらもそのことを選択なさった)保護者(お母さん)に育てられています。このことが子どもたちにとって、どんなに安心であり、自立に向けて大切なことかを、私は伝え続けていきたいと思います。 お母さま!今、子どもの日常に寄り添い、子どものからだいっぱいの依存と、反発を受け止める存在でいられることは、尊く価値のあることです。
 心も体も動かしてくたくたになるまで遊んで、吸い込まれるように帰るホームで、安らぎ、新しいエネルギーをため、また出かけていく、それを繰り返す子どもの時を、ご一緒に楽しみ支えましょう。
 神さまが私たちに、御手の中という戻る場を与えて下さり、そこにイエスさまが伴っていて下さることも、感謝します。

         主はわたしを青草の原に休ませ
           憩いの水のほとりに伴い
             魂を生き返らせてくださる。

                                       聖書 詩編23:2〜3

                                                               大漉 知子