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東洋英和女学院大学付属 かえで幼稚園
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保育だより 5月号

 
 
   
 

四月の子どもたちより

ある日の三歳児の保育室でのこと、Aちゃんがロッカーシーソーに揺られながら、周りを見回し、誰にともなく「ねえねえ、おともだち〜」「おともだち〜」と大きな声で何度も何度も呼びかけていました。すべりだいの上にのっている子どもも、小麦粉粘土をしている子どもも、パズルをしている子どもも、その声には全く反応せず、しーんとし、黙々と物と向き合っています。担任の教師の後ろに尻尾のようにくっついて歩いている子どももいます。
 やがて、そのAちゃんの声に、Bちゃんが「おともだちだよ」と応えました。すると、Aちゃんは「えっ?」と驚き、どうして良いかわからない様子で知らんぷりをし、先ほどよりもっと速くロッカーシーソーをダッダダッダと揺らします。なんともかみ合わない、三歳児の始まりの時ならではのちょっぴりおかしい光景でした。
 Aちゃんは、ただ自分の周りにたくさんの子どもたちがいるのが嬉しくてあいさつしていただけなのかもしれません。でも、もしかしたらその裏に「おともだちできた? おともだちと仲良く遊んで来てね」というママの願いやことばがあったかしら・・・とも思えました。
 幼稚園を見渡すと、登園するや否や、昨日からの続きの遊びを、なかまと寄り集まってさーっと始める子どもたちもいます。続きの遊びがあり、続きのなかまがいることの意味と大切さも思います。
一方、周りをよく見て、それからゆっくりと動き出し、「これをしよう」と自ら決めて、その遊びに思いを注いでゆく子どももいます。ひとりで物と向き合って時間をかけて遊べるということも、子どもに必要なことです。そして、幼稚園では、ひとりであってもひとりぼっちではなく、そばには先生も他の子どもたちもいます。
 「誰といたい」よりも、「これをしたい」という思いの中、ひとりで遊んでいる子どもの姿も素敵です。その子どもにも、やがて友だちとのふれあいや出会いが生まれ、関わりの中で遊びも園生活もよりふくらんでいきます。保護者の方は、「人との関わりが嬉しい子どもになって欲しい」という願いは是非持っていて下さい。でも焦らなくて大丈夫です。あれこれ聞きたくなりましょうが、子どもの表情やしぐさからその日を想像することをしていきましょう。想像しきれずに不安な時は、私たちにお聞き下さい。
   私たちは、子どもが安心して『自ら感じ、動き出していく時・友だちと関わっていく時』を、共に居て、先回りし過ぎずに支えていきます。 成長させて下さる神さまに祈りながら・・・。

         「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。
                  見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」
                                                 聖書 コリントU 4章18節

                                                            大漉 知子

 
 

5月園庭風景

ダンゴムシを探す子どもたち

木工室にて、じっくりと取り組む