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東洋英和女学院大学付属 かえで幼稚園
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保育だより 7月号

 
 
   
 

ゆっくりとつながって

私の机はうさぎ組の窓側の奥に置かれています。事務仕事をしながらも、ガラス窓の向こうの子どもたちの世界をいつも感じられる場所です。手を止めて、子どもの姿に見入ってしまうひとときがよくあります。今この瞬間を、大まじめに、楽しんだり、考え込んだり、はしゃいだり、静まったりして生きている子どもたちです。
 周りを感じながらも、ひとりでもくもくと遊ぶ子どももいます。 群れてくっついて過ごすことで安心している子どももいます。 群れから離れてひとりになって自分のしたいことを始めようとしている子どももいます。(やがてそこに新しい友だちとの出会いが生まれる時がきます。) 「昨日の続きをしよう」と、なかまになって、遊びを深めている子どもたちもいます。・・・どの姿も、子どもにとって喜びであることがその表情を見ているとわかります。子どもたち一人ひとりはこうして、遊びを自分で決め創り出していくことと、人と共に心を合わせて過ごすことを体験していきます。
 保護者の方にとっては、「お友だちができたか」「お友だちと仲良く遊べているか」がとても気になることでしょう。ですが、「誰と遊んだの?」と聞く前に「何をして遊んだの?」と聞いてあげるのも大切なことです。子どもたちが、好きな遊びを通して、または同じ空間で過ごすことを通して、周りを確かめながらゆっくりとつながり親しくなっていくことを支える者でありたいです。
 さて一方、かえで幼稚園の2階には大人がゆっくりとつながっていく世界があります。
 保護者会・父母の会総会・講演会・リディア会・ぶどうの木・卒業生のお母さま方の同窓会・・・・私は、これらの行事のたびに、保護者の方々が一緒に祈り合い、同じ時間を過ごし、同じことば聞き、子育ての共有の基点を持てることを嬉しく感じています。
 また、有志による各サークル活動や、ボランティアを募っての父母の会主催のお仕事会、そして(ちょうど6月に各学年で開いていた)懇親会等、お母さま方が主体的に展開している集まりも大事な一面です。幼稚園の中でのことですから、園が基本の枠を示すことはさせていただいていますが、その運営においてはお母さま方にお任せしています。中には、様々な思いからまだその輪の中には入らずに少し遠くから見ている方もいらっしゃるでしょう。それぞれの時があると思いますので、無理をされないようにと思っています。
 さて、どの集まりにも、前の代から継承されてきたものが残されており、そこに新しい今年のアイディアが組み入れられています。わいわいとにぎやかに、またほのぼのと穏やかに活動されています。私は、『おじゃまかなぁ…』と、ちょっと遠慮しながら、毎日少なくても1回はこの2階の世界をのぞきに行かせていただいています。知っておく必要も感じていますが、それ以上にお母さまたちの居る空間と、そこでお母さまたちがつながっている様子を見るのが幸せだからです。
 窓の下から、子どもたちの遊ぶ声が響いてくる中、そこで、お母さまがたは、ご自分の好きなこと・特技・興味などを生かし、心と時間を用いながら、『楽しい』思いと共に、人との出会いやふれあいを重ねています。
 6月の講演会の講師工藤信夫先生が、「親子だけでは子育ては難しい。親子だけだとむしろ力み(りきみ)過ぎて間(ま)が無くなる。間が魔になってしまう」と言われ、別な話題の中で「子どもの幼稚園時代にお母さんが出会った友だちは、生涯の友だちとなりますよ。一人でも良いのです。大勢でなくて良いですよ」とも言われました。私も、お母さま方がかえで幼稚園で、生涯に通じる大切な存在を一人でも二人でも得ていかれたら良いなと願っています。子育ての時に、ご主人やご家族以外にも、つながる相手がいることは心強いことです。子育てを支え合うなかまとなり、安心が与えられるでしょう。それこそ間(ま)を大切にしてお互いを尊重し合いながら、ゆっくり親しくなっていって下さい。
 季節は夏です。梅雨が明けるまでは、熱い日と、雨の日が、順繰りに続くことでしょう。健康に朗らかに過ごせますよう祈ります。

  『どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝をこめて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。』
                                                  (フィリピの信徒への手紙  4:6、7)
                       ※第一回リディア会にて佐藤順子先生がお示しになった聖書箇所の一部です

                                                                 大漉 知子